3/16(月)アンデルセン公園に新たにブロンズ像「人魚姫」
デンマークの代表的な彫像のレプリカ版として世界で2体目の設置
「ふなばしアンデルセン公園」(船橋市金堀町525、TEL 047-457-6627)で3月15日、園内に新たに設置された「人魚姫」の除幕式が執り行われた。
船橋市とデンマーク・オーデンセ市は、今年度で姉妹都市を提携して30周年となる。これを祝い、同園内メルヘンの丘ゾーンに新しくブロンズ像「人魚姫」が設置された。同像は、デンマークの彫刻作家アンネ・マリー・カールニールセン(1863-1945年)作の彫像「人魚姫」(1921年)のブロンズ製レプリカ版となる。本作はデンマーク・コペンハーゲンにある王立図書館の新館、通称「ブラック・ダイアモンド」にあり、この彫像のレプリカがあるのは、世界でも今回設置された同園のみとなる。
本来、同園では、船橋市とオーデンセ市姉妹都市提携30周年を記念して3月1日から20日まで、園内でさまざまな記念イベントを予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のためほとんどのイベントが中止となった。
除幕式には駐日デンマーク王国大使・ピーター・タクソイェンセンさんと大使夫人や松戸徹市長、船橋市公園協会理事長・辻恭介さん、建設局局長・大石智弘さんらも出席。メルヘンの丘ゾーンの頂上に像が設置され、像の周りは海をイメージしたパンジーとビオラで彩られていた。
式は芝生の上に椅子を置いたシンプルな形式で行われた。船橋吹奏楽団の7人がファンファーレを演奏し、駐日デンマーク王国大使や松戸市長らが除幕のひもを引くと、デンマークの国旗の色である赤と白のハート型の風船が空に舞い、集まった観客から歓声が沸いた。
松戸市長は「姉妹都市提携の30周年を記念して、ピーター・タクソイェンセンさんのご夫婦に参列していただき、とてもうれしい。コロナの関係でデンマークの博物館連合の方たちをお招きできなかったことが残念だが、きっとみなさんがよろこんでくださると思う。この像は両市の友好の証でもある」と話し、公園協会理事長の辻さんは「アンデルセン公園のシンボルとして風車があるように、この世界に2つしかない人魚姫像が2つ目のシンボルになれば」とも話した。
ピーター・タクソイェンセンさんは、あいさつでアンデルセン童話の「人魚姫」の話から引用し、人魚姫のストーリーを参加者に紹介。「『人魚姫』は世界中で愛されてきました。人魚はこの美しい海で喜んでいると思います」と話した。
さらに「船橋市とオーデンセ市は強い絆で結ばれてきました。これからもそれが継続することを確信しています。ここが第二の故郷のようにも感じます。これからも友情が育まれると信じています」とも話した。
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