2020年03月04日 配信

左から松戸市長、黒川さん、内海さん

3/4(水)クラムチャウダーの本場アメリカ大会で優勝した「ラーメン963」店主が市長を表敬訪問

「日本のクラムチャウダーの伝道師としてがんばります」

 クラムチャウダーの本場であるアメリカで、行われた大会「Clamchawder cook off」にて「Cutting Edge部門」で優勝した「ラーメン963」(船橋市本町1-8-29、TEL047-498-9006)のオーナーの黒川裕士さんと、「日本クラムチャウダー選手権」実行委員長の内海金太郎さんが、日本人としては初優勝という快挙を成し遂げた喜びを3月4日、船橋市長を訪れ、松戸徹市長に報告した。

 黒川さんは冒頭に「今回は、全日本クラムチャウダー選手権で2連覇させていただき、アメリカ大会へ行くことができました。日本には無い現地の食材、慣れないキッチン、言葉が通じないなどありましたが、なんとか自分の持てる力の全てを出し切って優勝できました。これもみなさんのご協力とあたたかいご支援のおかげだと思います。本当にありがとうございました」と報告した。

 クラムチャウダーの本場であるアメリカでの大会は、ワシントン州シアトルからほど近く、海にも近いエドモンズという町で2月22日、「Clam chowder cook off(クラムチャウダークックオフ)」というタイトルで開催された。アメリカ国内でも人気の高いクラムチャウダー専門店が参加する大会で、競技部門は2つ。伝統的なクラムチャウダーを決定する「Traditional(トラディショナル)」部門と、先進的なクラムチャウダーを決定する「Cutting Edge(カッティングエッジ)」部門からなり、全11店舗が参加した。

 松戸市長は「クラムチャウダー選手権での船橋のチャンピオンが、本場のアメリカでどのように評価されるのか非常に興味があった。大きな評価をいただいたということは、船橋にとってもたいへん名誉なこと。ホンビノス貝が船橋の特産となっていることですので、これからも先進的な料理を作っていただき、みなさんを楽しませてください」と話した。

 現地の大会では、前売りチケットを買った約1000人が、大会参加の11店舗全てのクラムチャウダーを試食。チェックシートで採点をするとういう方式を取っていたという。Cutting Edge部門とTraditional部門それぞれ、総合点が一番高い店舗が「優勝」となるという。

 黒川さんが苦労した点は、食材が現地の物で、日本にはない「マニラ貝」を使うこと。味の仕上がり方が日本で使用している「ホンビノス貝」とは違ったり、乳製品の成分が違ったり、調味料の味の違いが大きく違ったりと、異なる点が多かった。現地の人たちの好みに合わせるために食べ歩きもし、当日の朝まで微調整にかかったとも話した。大会当日は4人で1000人分を作ったので非常に大変だったことも挙げられた。

 また松戸市長との談話の中で、「船橋を『珈琲の街』に次いで、『クラムチャウダーの街』として後押しして下さい。今回のような、日本大会の次にアメリカ大会に参加したように、アメリカの店が日本の大会に参加するような文化交流にも繋がれば」と展望を話した。

 日本クラムチャウダー選手権実行委員会 委員長の内海金太郎さんは、今回の優勝について驚いたことを話したほか、「日本でのクラムチャウダーの認知度を上げていきたい」と話すと、黒川さんは「日本人初、国際大会での受賞という大きな栄誉をいただいたので、日本のクラムチャウダーの伝道師として、内海さんと一緒に頑張っていきます」と抱負を話した。また「きっとクラムチャウダーのキャラクターも登場するでしょう」と、周囲の人たちを和ませた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 優勝の報告をする黒川さん

  • 黒川さんのガッツポーズ

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