2020年02月27日 配信

けんせつ姫編集長の柴田久恵さん

2/27(木)建設業界で注目を集めるフリーペーパー「けんせつ姫」

全国の建設関係求人サイトも開設

 建設総合会社「土佐工業」(船橋市三咲4-11-6、TEL 047-449-7305)が制作している、建設業に携わる女性たちの輝く姿を取り上げたフリーペーパー「けんせつ姫」が2月10日、第3号目を発行した。

 同誌は、土佐工業の代表・柴田久恵さんが手がけたフリーペーパー。建築・土木業に携わる女性たちの輝く姿を、同じ業界で働く女性たちはもとより、同業界に夢を持っている学生に向けて制作している。2018(平成31)年に発行した創刊号を皮切りに、今までにない同業界における女性の活躍・推進におけるPRの最たるものとして、今、さまざまな業界から注目を浴びている。

 創刊号では「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2018」の企業部門・最優秀賞を受賞、2019(令和元)年には、一般社団法人全国建設業協会の社会貢献活動推進月間の功労者表彰で、建設業のイメージアップ・広報活動に貢献したとして表彰され、関係者の前で事例発表も行った。

 その3号目では、ページ数を2号目の時の32ページから40ページに増やし、誌面では2校・2団体・9社から、計37人の「姫」を紹介している。

 巻頭ページを飾るのは、前橋工業高校(群馬県前橋市)や京葉工業高校(千葉県千葉市)の学生。建設業界で働くことについての夢や展望を、リアルな若者の声として紹介する。

 中面の職人紹介では、今回も取材した職種は多岐にわたる。シングルマザーで3人の子育てをしながらコーキング業の職人として活躍する永島佳子さん(貴匠シーリング・千葉県)や、元は保健室の先生を目指し、大学は福祉科出身という現場監督・花嶋香奈さん(東豊土木工業・千葉県)、日本でも数少ない女性茅葺職人・松木礼さん(茅松・茨城県)、女社長になるという夢を持つ型枠解体業の若き職人・東江千里さん(本村工業・沖縄県)など、北は青森から南は沖縄まで、全国各地の建築・土木業に携わる「姫」たちを紹介した。

 また、建設業界で活躍する全国の女性団体にも注目し、「あおもり女性建設技術者ネットワーク会議」(青森県)と「しまね建設産業イメージアップ女子会」(島根県)の活動を誌面で紹介。柴田さんは「みんな、この業界で働く女性の環境を何とかしたいと思う気持ちは同じ。編集部のある関東圏に留まらず、全国という広い視野でお互いに活動を応援し合えたら」と話した。

 本業の土佐工業代表としての業務を行いながら、同誌の編集長としても全力で取り組んだという柴田さん。「彼女たちのリアルな声として企業の社長さんたちに届けられるよう、文章は言い回しなど細かい部分にまで気を配りました。取材の裏側写真を散りばめたおまけページといえど、手を抜きませんでしたよ。写真ひとつひとつのサイズや構図にもこだわり、何度もデザイナーと修正のやりとりをしました」と話す。

 また、3号の発行に先立ち2019(令和元)年11月15日には、全国の建設関係求人サイト「建設ジョブ.net with けんせつ姫」を開設。左官工事・土木工事・電気工事などの全34職種の中から選べるようにし、女性が働きやすい会社を紹介。同誌バックナンバーも掲載し、建設業界で働く先輩のインタビュー記事も読めるようになっている。

 同誌の発行部数は1万5000部。全国の高校、大学、県庁や市役所などで配布している(配布先の詳細情報はこちら)。また、現在配布設置ができていない県については、設置協力店を募集しているとのこと。冊子はA4版40ページ、フルカラー。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

小林夢生

小林夢生

MyFuna編集部所属、ママ向け情報誌「Mamachi」の編集長。中学1年生(女)と小学校1年生(男)のママです。
ママが“元気”に“楽しく”子育てできる街づくりを目指しています!ハンドメイドマルシェをはじめ、各種イベント企画・運営も行っています。木曜日は「市場カフェ」で終日カフェスタッフもやってます。
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