2020年02月04日 配信

フィロコフィアにて

2/4(火)本町の「フィロコフィア」と寿司の「㐂久水(きくすい)」の異色コラボ

寿司とコーヒーのペアリングを2日間限定で

 本町にある自家焙煎コーヒー店「Philocoffea(フィロコフィア)」(船橋市本町2-3-29、TEL047-460-9400)が2月1日と2日の2日間、同じく本町で約30年営業していた「ふぐ寿司割烹 㐂久水(きくすい)」とコラボした「板前PHILOCOFFEA~再生」と題した寿司とコーヒーのペアリングイベントを開催した。

 開催日の数日前から、Philocoffeaの店頭に突如現れた「割烹 㐂久水」と書かれた提灯を見て、常連客や通行人、SNSなどで「コーヒー店が寿司屋になったのか」「きくすいが移転したのか」「寿司を出すコーヒー店なのか」など話題となっていた。

 フィロコフィア代表の梶真佐己さんと㐂久水(きくすい)の森章翁さんは、約10年前から付き合いのある仲。先月、常連客らから惜しまれつつ閉店した㐂久水(きくすい)の門出を祝して、今回のイベントを梶さんが企画したという。また「森さんの握る寿司とコーヒーのペアリングにチャレンジすることで、コーヒーの概念を覆して、驚きやさらなる可能性を広げたいと思った」とも話す。

 森さんは、コーヒーと寿司のコラボの話を聞いたとき「寿司とコーヒー、驚きしかなかったですね」とほほ笑む。話を聞いていくうちに「寿司を握る機会をもらえてうれしいし、新しいチャレンジを是非一緒にやってみたいと思うようになりました」と話す。

 昼と夜の2回、2日間開催された同イベント。それぞれの寿司にあうように、梶さんが考案したオリジナルのコーヒーカクテルは全3種。最初はさっぱりとした寿司にあうように、レモンやオレンジなどの柑橘類とコーヒーを煮込んだカクテルを提供。2杯目はシェリー酒や氷出しのコーヒーなどを使用したカクテル。3杯目はしめ鯖など複雑な味の寿司にあうように、ラムや梅酒、シェリー酒などとコーヒーを使用したカクテル。このカクテルには酢飯で使用しているこんぶ酢と赤酢もブレンドしている。

 「コーヒーはもともと酸味があるので、寿司の酢と、共通項があるんですよ」と梶さん。参加客らは「お寿司を食べたあと、自然にグラスに手が伸びて、不思議なことによくあいます。違和感が全くないので驚いています」と話した。

 食事の最後にはフィロコフィア代表でもあるハンドドリップチャンピオンシップ・世界チャンピオン粕谷哲さんが、提供するコーヒー豆について説明しながらコーヒーをふるまった。

 梶さんは「森さんの門出を祝し応援の意味を込めて行いましたが、今回のイベントを通して、お客さんと一緒にコーヒーの新たな可能性を見いだすことができて、逆に再生する気持ちをもつことができました。この場所を拠点に、また新たなコーヒーの世界を見出していきたい」と意欲的に話した。「靴磨きとコーヒー、絵画とコーヒーなど、コーヒーをキーワードにいろいろなイベントも開催する予定ですのでお楽しみに」と粕谷さん。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • オリジナルカクテルの説明をする梶さん

  • 心を込めて寿司を握る森さん

  • 写真を撮ったり熱心に話を聞く参加者

  • 世界チャンピオンの粕谷さん

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