2020年02月03日 配信

小中学校合同オーケストラ。指揮を務めたのは行田東小の潮見薫先生

2/3(月)「第27回音楽のまち・ふなばし 千人の音楽祭」に約2000人の出演者

会場が音楽でひとつに

 船橋アリーナ(船橋市習志野台7-5-1)で2月2日、「第27回音楽のまち・ふなばし 千人の音楽祭」が行われ、会場には抽選に当選した約2000人が来場し観覧した。

 同イベントは、会場である船橋アリーナが完成した1994(平成6)年、落成記念として市内の音楽団体が集結して行った音楽祭が好評を博し、その後、年1回の定例イベントとして続いてきた。現在も、主催である同音楽祭実行委員会「千人力」には市内音楽団体のメンバーも多い。

 今年のオープニングは今までと趣向を変え、一般公募で集まったメンバーがゲストアーティストである小松優一、宇田めぐみ、濵津(はまつ)美穂、NEXT GENERATIONS、Licacoと共に総勢150人で「がむしゃらコーラス」を披露した。ボディーパーカッションなど体から出る音だけで音楽を創出、観客も手拍子や足で床を鳴らすなどして参加し、会場が一体となって音を作り出した。

 司会は、船橋市出身で千葉県を中心に歌手活動をしている横洲かおるさん。横洲さんの司会で、まずは600人を超える児童・生徒が参加しての市内小中学校合同吹奏楽のステージから始まり、続いてビッグバンド、小中学校合同マーチング、小中学校合同オーケストラ、YOSAKOI、ゴスペル、邦楽、和太鼓など、次々と各音楽団体や市内小中学校の音楽関係の部活動団体が演奏を披露した。

 また、今年初の試みとなったのが、期間限定で吹奏楽団を結成した「船橋リミテッドウインドオーケストラ」による演奏。普段は別々の楽団で演奏、練習している人や久しぶりに楽器を持った人、毎年何らかの形で千人の音楽祭に参加している人など、いろんな人が期間限定で集まって結成した。市船(市立船橋高校)のホールで練習を重ねてきたという。指揮は市船吹奏楽部顧問である高橋健一さん。難曲とも言われる「レ・ミゼラブル」を演奏し、会場からは大きな拍手が寄せられた。

 フィナーレ前には、一般オーケストラと小中高等学校合唱、市民合唱の合同ステージには300人を超える人がステージに。指揮は新進気鋭の指揮者・鈴木衛さん。「くちびるに歌を」をドイツ語、日本語で歌い、客席にメッセージを届けた。一緒に歌った八木が谷小学校のメンバーは「ドイツ語が大変だった。発音練習などして、練習を積み重ねた」と話した。

 各ステージの間には参加者へのインタビューが行われ、各出演者とも「合唱と一緒に演奏する機会が滅多にない」とか「なかなかこんな広い場所で演奏できない」「いつもは一緒に演奏できない人と音楽を通じてつながれたことがうれしかった」など、同音楽祭では、普段は味わえない点がたくさんあることを話していた。また、小学生からは「中学生の人たちとの練習を通して、学ぶことが多かった」というコメントもあった。

 出演者が全員出てのグランドフィナーレは、今年のタイトルは「その鼓動は、ふなばしから世界へ…」。鈴木さんが指揮を続け、ゲストにテノール歌手・安藤英市さん、ボーカル・小松優一さん、横洲かおるさんも歌声を披露した。

 フィナーレの中では毎年「船橋ドドンパ」(作詞:高橋健一、作曲:八木澤教司)が歌われ、今年同曲を歌ったのは小林玲央菜さん(行田西小6年)と山井愛美さん(港小6年)。昨秋の「ふなばしミュージックストリート」で行われた「船橋ドドンパ」歌姫・歌太郎コンテストにおいて決定された2人だ。

 同音楽祭はJ:COM YY船橋習志野で生中継されるため、これまでにもいくつかの公民館でパブリックビューイングを実施してきた。今年はさらに多くの人に観てもらおうと、民間施設でもパブリックビューイングが試験的に実施された。

 またフィナーレ終了後、会場だけでのサプライズとして、「パプリカ」を全員で踊ろうという企画も。2000人を超える出演者、約2000人の観客ともにパプリカの振り付けを踊り、会場は一つになって幕を閉じた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 海神南小学校、豊富中学校、法田中学校の合同マーチング。指揮は法田中の眞田珠生先生

  • オープニングの「がむしゃらコーラス」

  • 小中学校合同吹奏楽。指揮は高根中の金谷美華先生

  • フィナーレには出演者全員がステージに

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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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