2/1(土)「スポーツと食」をテーマに「船橋市学校給食展」
サッカー日本代表チーム帯同シェフ講演に予想を超える来場者
市民文化ホール(船橋市本町2-5-5)で1月31日、今年で37回目となる「船橋市学校給食展」が開催され、多くの人が会場を訪れた。
同展は1983(昭和58)年に始まったもので、市教育委員会と船橋市学校給食会が主催。学校給食における地産地消や食育の推進などの取り組みを多くの人に知ってもらおうというもの。
今年はオリンピック・パラリンピックイヤーともあり、スポーツと食に関する内容を盛り込み、午前の部では、サッカー日本代表チーム帯同シェフの西芳照(にしよしてる)さんによる講演会を。午後の部ではアスリートフードマイスターで市登録食育ボランティアの林葉子(ようこ)さんの食育に関する取り組み紹介があった。
講演や発表は会場ホール内で行われ、場内はほぼ満席。最近では両端の席が使用できないように塞がれていたが、そこを解放しないと立ち見が出てしまうほどの来場者だった。「来場者にお配りする冊子が開場1時間も経たないうちに全部掃けてしまい、さらにコピーを用意してきました」と市教育委員会学校教育部保健体育科の須田さんは話す。
ロビーでは市内小中学校の給食の様子紹介のパネル、調理のこだわりを紹介したパネルに加え、給食のサンプル、スズキやホンビノス貝といった市の産物の実物展示も行われた。
松戸徹市長は「船橋の高校、市船(市立船橋高校)からは日本で1、2位を争うほどの数のJリーガーを輩出している。船橋からサッカー界で活躍している人は多い。さらに日本を代表するアスリート、体操の谷川選手も船橋の幼稚園や小学校、中学校、そして市船に通い、船橋の給食を食べて育ちました。この船橋の給食によって、元気な子がたくさん育っていることを実感してほしい」と市の学校給食を紹介した。
午前の部で講演したサッカー日本代表チーム帯同シェフの西さんは「船橋には初めて来ました。海の幸もあり、たくさんの農産物がとれるいい場所ですね」と冒頭で話した。講演では、2004年から現在まで、W杯などを含み200回以上の西さんの帯同経験から、サッカー日本代表選手や監督などの食への向き合い方などについてを紹介した。
代表選手たちが実際にどんなものを、いつ摂取しているか、どういうことに気を付けているかなどを紹介し、長時間動くスポーツの選手には「グリコーゲンローディング」という肝臓と筋肉にグリコーゲンを蓄積することが、試合中に疲労を貯めないポイントとなることなども紹介した。スポーツ選手にとっては炭水化物が大事であることのほか、「サッカーだけできても仕方ない。単身で海外に渡った選手は、包丁を持った経験などないと料理にとても苦労する。子どもが小さいうちから台所に一緒に立って調理することや、食卓では、この食材は○○○にいいんだよといったことも話す機会を少しでも持つことが大切」とも話した。聴講者の中には女性が多く、講演の内容を熱心にメモを取っている人も多く見られた。
「今回もたくさんの人に来場いただけてうれしいです。これからもみなさんの興味あるトピックにあった内容でお届けできれば」と須田さんは話している。
※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください
Sponsored by MyFunaサポーター