2020年01月16日 配信

第1回開催時の様子

1/16(木)三咲の個人宅ガーデンでオレンジカフェ

「認知症カフェ立ち上げ支援セミナー」での出会いをきっかけに

 船橋市北部、三咲地区にある個人宅の庭を使って、昨年11月から認知症カフェ事業「四丁目ガーデンカフェ三咲」(船橋市三咲4(住所非公開)、TEL 090-2903-4433)の運営が始まり、1月18日に第2回のオレンジカフェが開催される。

 認知症カフェ(通称:オレンジカフェ)とは、認知症になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう、認知症の人やその家族、地域住民、専門職の人など、誰でも気軽に集える場所のこと。集まったメンバーで交流し、認知症について考える場であったり、情報交換やちょっとした相談ができる場でもある。

 船橋市では認知症カフェの開設を薦めていることから、2018年に県内で初めて「認知症カフェ立ち上げ支援セミナー」を実施。2018年のセミナー受講者からは6カ所の認知症カフェが開設され、2019年の受講者からは、また新たに2カ所開設されたという。

 昨年新設された認知症カフェの1つが、三咲4丁目にある柳澤さん宅の庭を開催場所にした「四丁目ガーデンカフェ三咲」。実行委員会メンバーは、同場所を提供している柳澤けい子さんに加え、市内に住む横山礼子さん、社会福祉士の資格を持つ大石しのぶさんの3人が委員メンバー。この3人が出会った場所が、昨年夏から開催された「認知症カフェ立ち上げ支援セミナー」だった。

 昔、幼稚園教諭をしていたという柳澤さんは「自宅の庭を何か有効活用できないかと思って。趣味である自家栽培で無農薬の野菜や季節の果物なども振る舞えたら」と同セミナーに興味を持ち、参加したという。元薬剤師で定年退職したという横山さんは、現在、自身が介護者であることから「自分も何かできないか」とセミナーに参加。「実は実行委員、スタッフを含めて、当カフェの運営メンバーは、セミナーの課題に取り組むときに同じテーブルだった6人なんです」と横山さんは話す。

 柳澤さんは「セミナーの中で、講師の方から『お庭でのガーデンカフェもいいですよ』と背中を押してもらった」と話し、同じテーブルだったみんなで「ガーデンカフェっていいね」と話しがまとまったのだという。

 昨年11月14日にセミナーの最終回を終え、2日後の16日には第1回目を開催。14人の参加者があり、柳澤さんの庭に育つ柿を振る舞ったという。柳澤さんは、自宅で育つ野菜や果物を振る舞うため、カフェ立ち上げを機に、食品衛生責任者の資格も取得している。実行委員メンバーの大石さんは、開催日にギターを持参。自身で作詞作曲し、軽体操もついた「オレンジカフェの歌」を参加者みんなで歌ったという。

 「通りがかりの人も立ち寄ってくださり、小さなお子さんも気軽に入って来てもらえるのがいい」と横山さんは話す。「介護者にとっては息抜きや気分転換の場になり、小さな子どもにとっては、老いの姿を見ること、認知症への理解のきっかけにもなると思う」とも話す。

 18日には、柳澤さんの庭で無農薬で育つ白菜を振る舞う予定で、白菜のスープのほか、みんなで白菜の漬け物をその場で作ることも計画している。そのほか、ばか面笑福踊りの鑑賞や、みんなで歌ったりもする。横山さんは「音楽の力はすごいと思う。認知症の母が前回参加したとき、全部歌っていました。母の笑顔が見られたこともうれしかった」と振り返る。「介護者、当事者、支援者、子どもから大人までの地域の人、みんなが笑顔でつながることができる居場所になれば」と参加を呼び掛けている。

 当カフェの開催は、奇数月の第3土曜に開催。次回は1月18日、その後は3月21日、5月16日、7月18日を予定している。開催時間は13時~15時30分。雨天の場合は翌週に順延となる。参加費300円。詳しい開催場所については、四丁目ガーデンカフェ三咲実行委員会・柳澤さんまで電話(090-2903-4433、9時~17時対応)で確認を。駐車場4台分あり。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 柳澤さんの庭で

  • 左が横山さん、右が柳澤さん

この記事を書いた人

yumiko_mikami

yumiko_mikami

MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
船橋の魅力をどんどん発信していきます!
  • Facebook
  • Instagram
スポンサードリンク

記事の場所