2020年01月16日 配信

切り絵、座ってできるヨサコイなどのワークショップも計画しているという

1/16(木)船橋大神宮近くの市街地にカフェ「なごみ処 積輝」

「地域コミュニティの場に育てたい」とヘルパー経験者が開業

 船橋市地方卸売市場と船橋大神宮の間あたりに地域コミュニティの場を目指すカフェ「なごみ処 積輝(つみき)」(船橋市宮本1-10-6、TEL047-423-8015)が12月11日に開店した。

 同店を切り盛りするのは積田尚子さん(62)。プロパンガスの販売業、水道工事業などを手掛ける株式会社積田を経営する夫の母親きみ子さん(90)が介護を必要とするようになったことから「介護しながらできる仕事はないか」と、自宅のバリアフリー化に合わせて改装、営業を開始した。

 店舗部分の面積は約10坪。カウンター3席、テーブル席が8席の全11席。地域の高齢層がコミュニティスペースとして活用できるよう配慮して店内もバリアフリーを採用、「空いたり閉まったりしたら寒いだろうから」と、入口扉はあえて手動に。車いすでも入れるようにスライド式で間口も幅広なものを選んだ。

 20代の頃、実兄の仕事を手伝ってカフェで働いた経験があるという尚子さん。福祉業界に訪問ヘルパーとして長く勤務してきた経験もあって、「家に引きこもらず、外に出てきたくなるカフェにしたい」と場作りにこだわる。「自宅を改装しているので家賃がかからないのが強み。コミュニティスペースやレンタルスペースとして18時以降、土日などにスペースの貸し出しも視野に入れている」とも。

 ヨサコイチーム「REDA舞神楽」に所属。踊り子としても活躍する尚子さんはその交友関係と顔の広さからすでに「切り絵」、リハビリ要素を持っていて座ってできる「座ヨサコイ」などのワークショップも計画中だという。

 また、「せっかくコーヒーを出すのだからマグカップやありきたりなコーヒーカップではなくこだわりのカップにしたかった」と、1セット数千円の予算をかけて「NARUMI」のものを使用、ハンドドリップで提供している。ドリンクメニューは、コーヒー(200円※税抜き)をメインに紅茶、オレンジジュース、コーラ(いずれも300円※税抜き)などを用意。

 フードメニューは、メインをスパゲティナポリタン、和風スパゲティ、ドライカレー、ピリ辛じゃこ炒め、キムチうどんから選択可能でサラダ、デザート、コーヒー付きのランチプレート(800円※税抜き)、トーストやサンドイッチなども提供する。「年金生活者が1000円持ってきて1日いてもお釣りを持たせられる」がコンセプトだ。

 今年創業80年を迎える「積田」は炭の販売から灯油、プロパンへと一貫してエネルギー産業を手掛けてきた同社。最前線で切り盛りしてきたきみ子さんは宮本地域の昔話をよくするという。人が行き交い、コミュニケーションが盛んだった昔を少しでも取り戻したいと、同店を開いた尚子さんに対して「忙しくなったらいつでも私が手伝うからね」と、きみ子さんが後押ししてくれるのだという。

 営業時間は、10時~18時※取材当時。土日定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 高齢者もゆっくり入店できるよう路地裏が入口

  • 自宅の一角を改装してカフェに

  • メインを選べるランチプレート

  • NARUMIのコーヒーカップで優雅な時間を提供

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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