2020年01月12日 配信

館長代理の河西敦史さん

1/12(土)飛ノ台史跡公園博物館で「くらしの道具展」

しごと、しょくじ、くらし、あそびのコーナー分けで展示

 飛ノ台史跡公園博物館(船橋市海神4-27-2、TEL 047-495-1325)1階ギャラリーで1月11日から、「くらしの道具展 -道具が語るくらしの歴史-」が開催されている。

 同企画展は市内の小学校3年生で学習する「昔の道具とくらし」に合わせ、昔使われた道具を展示、今回6回目の開催になる。同企画展では郷土資料館(船橋市薬円台)で展示や所蔵している昔の道具を展示しているが、同館館長代理の河西敦史さんは「郷土資料館は薬円台にあるため、葛飾や行田の子どもたちが見に行くのはなかなか難しいのもあって毎年この企画展を飛ノ台で開催しています」と話す。

 展示では、「しごと」「しょくじ」「くらし」「あそび」の4つのコーナーに、昨年から「べんきょう」というコーナーで文机(ふづくえ)と石板(石盤)・石筆の展示を始めた。

 「しごと」コーナーでは野良着から脱穀をする道具である千歯こき、籾の選別をする唐箕(とうみ)や、石うす、洗濯板、足踏みミシン、炭火アイロンなどが展示されている。

 今回初めて展示されているのが、糸車。摘み取った綿花から綿を取り出し、糸車で綿をよじりながら糸を紡ぎ出している様子がわかる展示が中央にある。

 「しょくじ」コーナーでは、かまどや七輪、火起こし器、鰹節削り器、氷冷蔵庫(アイスボックス)などを展示。氷冷蔵庫は上の段に氷の塊を入れ、下に冷やしたい食材を入れるというもの。

 「くらし」では、ちゃぶ台、火鉢、湯たんぽ、貸し徳利(通い徳利)などが展示されている。「江戸時代、お酒は酒屋の貸し徳利を使うことが多かったんですよ。そのために、店名や地名が書かれていたものが多くあります。エコでしたよね」と河西さん。

 「あそび」コーナーには百人一首や行軍将棋(軍人将棋)などが展示され、当時、主に男子の遊びだっためんこも今回初めて展示されている。

 展示物は基本手を触れてはいけないが、今回も2016年7月まで実際に郷土資料館で使用していた黒電話を、自由に手に触れてもよいとして展示している。

 「説明できる職員がいれば個別で案内もできます。随時解説会を開いています」と河西さんが話すように、質問や疑問があればいつでも尋ねることもできる。「最初は受け身でも、話を聞いたら、自発的に自分でももっと調べてみようという気持ちを持ってもらえればと思います」とも話す。

 開催期間は2月9日まで。開館時間=9時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は一般=110円、児童・生徒=50円(市内在住の小中学生=無料)。月曜休館(1月13日は開館、1月14日休館)。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 展示場の様子。河西さんの話を聞く親子連れ

  • 展示の様子

  • 糸車

  • 黒電話に興味津々な子どもたち

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