2021年01月02日 配信

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1/2(土)市船サッカー部が全国高校サッカー選手権大会2回戦で那覇西を撃破

前半の1点を守り切り3回戦へ

 市立船橋高校サッカー部が出場している第99回全国高校サッカー選手権大会フクダ電子アリーナで行われた2回戦で沖縄県代表の那覇西高校と対戦し1対0で勝利した。

 31日にクフダ電子アリーナで行われた初戦、佐賀県代表の佐賀東高校を4対1で破った同校。秋田県代表の明桜高校を4対3で破った那覇西高校との対戦。伝統的な堅守と豊富な運動量が自慢の市船に対して、沖縄県大会では22得点という超攻撃的な那覇西高校の試合。

 序盤、攻守が目まぐるしく入れ替わる展開が続いたこの試合。ゴール前の守りを堅める両チーム。相手の攻撃をゴール前まで寄せ付けず粛々と時間は過ぎていく。那覇西高校は短いパス回しで市船ディフェンスを崩そうと再三にわたって仕掛けるが市船の統率されたディフェンスはなかなか崩せない。

 均衡が破れたのは前半18分。甘く出たキーパーのパスをカットした佐久間賢飛選手(3年)がドリブルでディフェンスを引き付ける。左サイドからゴール前の空いたスペースに木内拓海選手(3年)が飛び込む。ボールを受けるとそのまま右足で弧を描くようなシュート。ボールはゴール右上に吸い込まれるように収まった。木内選手は、1回戦の2得点に引き続いてこのゴールでこの大会3点目。

 追加点を狙う市船。23分にも那覇西のカットボールを拾った佐久間選手が大きなチャンスを創り出す。佐久間選手のこの日1本目の鋭いシュートは左ポストに嫌われ惜しくもゴールにはならなかったが保護者と関係者のみが観戦する会場を沸かせる。

 その後前半30分に今度は那覇西高校がチャンスメイク。市船ゴール前で石川元尋選手(2年)が落としたボールを上地悠智選手(3年)が流し、左サイドに走り込んできた岸本大和選手(3年)がグラウンダーの低いシュートでゴールを狙った。このシュートにはキーパーの細江彦太選手(3年)がしっかり反応、難を逃れた。

 前半終了間際39分にはフリーキックをとられ市船関係者にとって緊張感のある時間帯も。直接ゴールを狙える距離。市船ディフェンス陣は、ゴール前に壁を作りシュートコースをふさぐ。那覇西キッカーが強烈なシュートで直接ゴールを狙ったがこれも守護神・細江選手がしっかりセーブ、前半を折り返す。

 後半9分、平良碧規選手(2年)と丸山侑吾選手(1年)を加藤想音選手(3年)、松本海槻選手(3年)に交代。前線からの豊富な運動量で那覇西にプレッシャーをかけていこうという戦略がこのあと再三のチャンスを生み出していく。 

 後半11分には、市船ディフェンスの隙をついて身長157センチと小柄な上原琉暉選手(3年)がボールを奪い、上地選手へ。ドリブルでゴール正面の高い位置まで運び、勢いに乗りそのままゴールを狙う。30メートルを超える鋭いロングシュートはクロスバーを直撃。ゴールには至らなかった。

 前線2人の豊富な運動量が効き、那覇西ゴールを果敢に狙っていく市船攻撃陣。再三にわたってチャンスを生み出すがゴール前那覇西の堅い守りに阻まれなかなか追加点が奪えない。

 後半23分に沖縄県大会で2度のハットトリックを決めたという得点力のある辺士名亘選手(3年)を投入。リズムを変えに行く那覇西ベンチ。頻繁に攻守が入れ替わり両校ともシュート本数が増え会場に熱気がみなぎる。何とかして追いつきたい那覇西とここで突き放したい市船。意地がぶつかり合い気を抜けばすぐにも得点が入ってもおかしくないようなシュートの応酬。

 試合終盤に入り前後半80分を超えアディショナルタイムは3分。最後の力を振り絞った那覇西の猛攻。気を抜けば市船の攻撃が容赦なく那覇西ゴールを狙う。アディショナルタイム残り10秒で那覇西が得たフリーキックのチャンス。全員がゴール前にあがる。キッカーはゴールキーパーの伊良皆孝太選手(3年)。点差は1点、試合をひっくり返す可能性がある最後のプレーに会場が緊張感で満たされる。

 伊良皆選手のキックは正確にゴール前に。仲西泰盛選手(3年)が丁寧に落としたボールを途中交代で入った玉那覇浩介選手(3年)がそのままシュートにもっていくが市船・坪谷至祐選手(2年)が体を張って防いだところで試合終了。 

 2回戦に勝利した同校は、3日の仙台育英戦でベスト8進出をかけて戦う。今大会は新型コロナウイルス感染症の拡大予防の観点から試合の観戦チケット販売が行われない。その為、応援は地方テレビ局での生中継か日テレの高校サッカー選手権専用ホームぺージからのライブ配信での観戦に限られている。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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