2020年01月01日 配信

1/1(水)船橋グランドホテルで倫理法人会「第2000回記念モーニングセミナー」

全国各地から300人超の来場者

 船橋グランドホテル(船橋市本町7-11-1)で1月1日、船橋市倫理法人会主催の「第2000回記念モーニングセミナー」が行われ、全国各地から300人を超える(328社、350人超の)来場者が訪れた。

 倫理法人会は、船橋市が発祥の経営者による勉強会。全国約500の単位会と呼ばれる「〇〇市倫理法人会」に50~100人超の規模で経営者が所属。早朝6時台から各地域のホテル、宴会場、オープンスペースなどで毎週1回「倫理」に基づいた経営に関する勉強会を行っている民間の教育機関。

 倫理法人会が立ち上がったのは昭和55年。翌56年には「船橋市倫理法人会」が全国に先駆けて発足。この時から毎週1回のモーニングセミナーが始まったという。現在の船橋市倫理法人会モーニングセミナーは、セミナーハウスのクロスウェーブで毎週水曜日に開催されており、朝6時にスタートする。

 創設の発起人は滝口長太郎さん。船橋市内では西部地区に住む住民に馴染み深い中華の宴会場「長太郎飯店」やボウリング場「長太郎ボウル」(現ストライカーズ西船ボウル)やカラオケボックスなどを経営。また、これらが入居する「長太郎会館」も新築した。さらに、長太郎カントリークラブ(ゴルフ場)、長太郎団地など不動産開発にも力を注いだ経営者。

 滝口長太郎さんは倫理法人会を開設後、「一人でも多く倫理を知ってもらいたい。倫理経営をすることで会社が上向き、従業員が幸せになり、家族が幸せになる」と全国各地を回って各地域に倫理法人会開設の礎を築いた。

 このモーニングセミナーが、「毎週欠かさず開催されてきたこと」で、令和初の元旦に2000回という記念の講演開催となった。また、全国でも一番最初に開催された2000回目のモーニングセミナーという事で全国の各単位会に所属する経営者らも駆け付けた。また、この日のセミナーには松戸徹船橋市長も参加した。

 セミナーでは、現役の会長で17代目になる荒井裕さんが平成21年に入会してからこれまでのモーニングセミナーを振り返って「台風の日に膝までずぶぬれになっても開催してきた」事や、創設者の滝口長太郎さんの想いに共感した仲間が300人以上も集まった事に関する祝辞を挨拶に変え、会長挨拶を行った。

 モーニングセミナーではメインのプログラムとして、講話者と呼ばれる講師が壇上にあがり、自らの体験に基づいた経営方針や倫理を経営に生かすコツなどを語る「講話」が行われる。この日は一般社団法人倫理研究所・理事長の丸山敏秋さんが講師「夢はてしなく2020」をテーマに講話を行った。

 丸山さんは、「2020年はどのような年になるのか正直わからない。いま日本は混迷を極めている。変化のスピードが速すぎて、また変化が多く、同時多発的に変化が起きている時代」と、現代を分析。「この時代に未来を見通すことはできない」と話した。「しかし、歴史に学べば未来の方向を予測することはできる。30年周期で時代は繰り返しているのでは」とも。

 丸山さんによると、今から約30年前の1990年は、「日本では平成が始まった頃、昭和天皇が崩御した。世界では冷戦が終結、ドイツではベルリンの壁が崩壊。中国では天安門事件が起き現在の中国に向かう起点となった。この30年の間、日本は『平成不況』と呼ばれる時期を過ごした」と分析。

 次に、「その30年前は、1960年。日本は池田内閣のもと『所得倍増計画』に乗り戦後日本から奇跡の経済復興を遂げた時期」とし、「その30年前の1930年といえば、日本が軍国主義に巻き込まれ戦争に突入していった時期。大きな世界大戦に巻き込まれた」と紹介。さらに、「1900年は、明治33年。文明開化と日清戦争・日露戦争の時代。この時代のベストセラーは、福沢諭吉の『学問のすゝめ』とスマイルズの『自助論』。日本が大きく上昇していった時代」と話した。

 「このことから2020年という節目の年は、30年周期で繰り返す『上昇』と『下降』の転換期になるのではないか」とし、「そのために日本人は体質を変えていかなければならない」とも話す。最近の傾向「面倒くさい」に代表される「自分で身体を動かくして働きたくない」「楽して稼ぎたい」という「物質主義」「拝金主義」的な考え方、子作りや男女の営みすら「面倒くさい」としてしまう傾向は国が滅びてしまう前兆とも。

 解決策として「人を変えるのではなく、自分が自ら変わる事」が大切だと話し、いくつかの事例を挙げて「自分が変わる事で相手が変わること」を説明し講話を締めくくった。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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