2019年12月27日 配信

店舗裏が製造場所

12/27(金)馬込・鈴木米店で約70年続く「つきたて手のし餅」の製造

30日のみ切り餅の店頭販売も

 馬込十字路付近にある「鈴木米店」(船橋市馬込西1-7-14、TEL 047-439-1250)で、12月26日からのし餅と切り餅の製造が行われ、28日から予約分の配送、店頭引き取りが始まり、30日のみ店頭販売を行う。

 同店は1958年から続く米店で、3代目の鈴木康雄さんは「老いしは子に従え。もう引退だよ」と康雄さん。米店の店長は康雄さんの娘である利枝さんが、息子の康貴さんは2017年に4代目店主として代替わりをして、経営を仕切っている。利枝さんが2013年に店長となってから、同店は店舗のリニューアルとともに商品パッケージなどを一新。取り扱う米も一等米のみへと厳選していった。「最近はお店に来るお客さんに、若い人が増えた」と康雄さんは話す。

 そんな同店で昔と変わらず70年続いている行事が、年末に行う「手のし餅」の製造だという。「先代が続けてきたことだし、守っていかなくては」と康雄さんは話すが「今どきこんな風に餅を作ってるところはなかなかないと思う。たくさんの人で作るし、お祭りみたいなもの」とも続ける。

 店舗裏の自宅の空いたスペースと米の貯蔵場所だった小屋を使って、この時期にだけ、同店が扱う米を使って餅を作る。臨時スタッフを10人以上集めるというが、集まるスタッフは元店員だった主婦らをはじめ、パイプ工や大工、学生といった力仕事ができる男性スタッフが半分ほど。3日間ほどかけて、約800kgの米を洗い、ひと晩水に漬け、セイロで蒸すという作業をほとんど人の手を介して行う。一部機械を使って餅にしたあと、のし餅や切り餅に整えるのは手作業で行っていく。

 餅の販売は基本的には予約のみの販売で、製造した半分ほどは東京・押上にある米店に卸すのだという。事前予約をしていた人にのみ、同店店頭で28日には「つきたて手のし餅」(約1.3kg、1,800円)の引き渡し、29日午後からは、「手のし餅」を切り分けてある「切り餅」(約1.3kg、1950円)、1寸~6寸までの手作り鏡餅(450円~)の引き渡しをする。30日は予約をしていない人でも店頭に並んでいる限りの数で「切り餅」「手作り鏡餅」のほか、「えび切り餅ハーフ」(約650g・1,600円)、「のり切り餅ハーフ」(約650g・1,385円)が購入できるという。

 「スーパーなどに並ぶ切り餅に比べたら値段は違うけど、うちのはちゃんとカビる餅。無添加で、防腐剤不使用です」と康雄さん。1,800円以上の注文で半径3kgの範囲なら配達にも対応する。

 営業時間は10時~17時30分。31日から2020年1月5日まで休業。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 形を整える女性スタッフ

  • セイロで蒸した米

  • 店頭に掲示している餅の販売を告知物

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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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