2019年12月26日 配信

松戸徹市長と記念撮影する松本理子さん

12/26(木)船橋の中学生が「ユースオリンピック」出場でスイスへ

市内初のアイスホッケー代表選手として

 旭中学校(船橋市旭町2-23-1)3年生の松本理子さん(14)が12月24日、2020年1月にスイス・ローザンヌで開催される「第3回ユースオリンピック冬季競技大会」アイスホッケー日本代表に選ばれたことを報告するために、船橋市役所を訪問した。

 「ユースオリンピック」は4年に1回、ユース世代(14~18歳)を対象に開催され、今冬季大会は2020年1月10日から1月22日まで行われる。アイスホッケーは日本からは女子チームが出場。松本さんが出場する「3on3」は今大会からの新種目となり、選手対象者は2004年~2005年生まれと規定がある。

 「3on3」は通常のアイスホッケーリンクの半分を使って行われる。通常のアイスホッケーはゴールキーパーと5人のプレーヤーが相手ゴールにシュートして点数を競い合うが、「3on3」はプレーヤー3人とゴールキーパーで争う。「ユースオリンピック」では国籍を超えた混合チームが組まれ、トーナメントでトップを目指す。約15分の1ピリオドを3ピリオドまで、間に休憩をはさんで約1時間のゲームとなる。「3on3」トーナメントは1月10日から15日まで行われる。

 理子さんは健伸幼稚園(丸山5-12-7)を卒園後、同園の小学生向けの「健伸スポーツクラブ」でストリートホッケーを始めたのがきっかけで、小学2年生からは「船橋ドリームジュニアアイスホッケークラブ」に入り、アイスホッケーをしてきた。

 両親はアイスホッケーの経験はないが、父親の晶さんは「妻が札幌市出身なのでウインタースポーツを体験させたかった」とホッケー習わせたきっかけについて話す。練習は県内唯一のスケートリンクである「アクアリンクちば」(千葉市美浜区。大規模改修工事のため2020年5月まで休館中)まで通った。

 旭中学校に入学すると、松本さんはアイスホッケーを続けながら陸上部にも入った。1年生の10月には江戸川区のスケートリンク「江戸川スポーツランド」(江戸川区東篠崎)で活動する「江戸川アーマーズJr.アイスホッケークラブ」に移籍。

 アイスリンクが昼間は一般滑走の時間となっているため、アイスホッケーのチーム練習は夜遅い時間になることもあり、帰宅が深夜になることも多いという。夏季は江戸川のアイスリンクがプールとなるため、練習は陸上トレーニンクか遠方のアイスリンクで他チームの練習に参加するなど工夫、練習環境は決して良くない。父・晶さんは「陸上部は朝練や遠征などで朝が早いことが多く、アイスホッケーとの両立は肉体的、精神的に厳しかったと思うが、2年生の始めまでやり遂げた」と話す。

 理子さんは今年6月のユースオリンピック選考会ではアイスホッケーが盛んで強豪ぞろいの北海道や東北の選手に交じり上位に選ばれ、9月には女子U-14メンバーとしてカナダ・オンタリオに遠征し現地の大会や練習に参加してきた。アイスホッケーの本場で経験を積んでから「アイスホッケーをこれからも続けたいと思うようになった。今後はU-16、U-18日本代表に入れるように頑張っていきたい」と夢を膨らませる。「アイスホッケーは迫力とスピードがあって魅力がある。防具をつけてプレイしますが足はいつもアザだらけです」とも。

 市長は「船橋からアイスホッケーの国際大会に出る選手は松本さんが初めて」と話し、理子さんからアイスホッケーの道具であるスティックやパックの説明を聞き、感心した様子をみせた。また「日本の女子アイスホッケーのレベルを上げる原動力になってほしい」と激励。理子さんは「日々練習を真剣に取り組み、頑張ってきたので、ユースオリンピックではその成果を発揮できるように頑張りたい」と話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 笑顔で話す松本理子さん

  • アイスホッケーの説明をする松本さん

  • スティックのしなり具合を実演

  • アイスホッケーの練習中

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