2019年12月14日 配信

12/14(土)船橋市場関連棟の定食屋「花のや」が再開

22歳の若き店主が先代の女将さんの後を継ぐ

  船橋市場の関連棟7番通路に面した「花のや」(船橋市市場1-8-1、TEL 047-423-2481)が9月1日、22歳の女性店主を迎え営業を再開した。

 店主で4代目になる近藤葵さん(22)は千葉市出身で在住。幼少期からフルートを始め、高校も音楽系に進学した。卒業後は、ジュエリー関係の仕事に就き、自分プロデュースのアクセサリーも作るなど活躍していたという。

 一方で、夫婦で「花のや」を経営していた3代目店主の女将さんは、2代目店主だった夫を亡くししばらくひとりで店を切り盛りしていたが、「そろそろ後継者を」と人材を探していたのだという。

 この頃、料理を仕事にしたいと考え会社を退職していた近藤さん。たまたま立ち寄って食事の時に、「後継者を探している」という女将さんの話を聞き自然と「自分が跡を継ぎたい」という思いになったという。

 人と会って話をすることが好きだったこと、「花のや」で女将さんの人柄に一目で惹かれたこともあって、女将さんと意気投合。話はとんとん拍子に進んだという。

 「女将さんと会うと里帰りしたような気分になる」という近藤さん。今でも料理教室に通うほど料理好きなこともあって「花のや」の味を2カ月でほぼ習得したという。

 店で女将さんから学んだことを、自宅で実践しては女将さんに写真を送り確認してもらうなど、その意欲には女将さんも感心するという。花のやの人気メニュー「かぼちゃの煮つけ」(不定期で提供)も味付けをほぼ習得し、提供をはじめた。

 また、冬場の新メニュー「海鮮鍋」は近藤さんのオリジナル料理。このために1人前の鍋も購入したという。食材は船橋市場内で毎日仕入れ、その日仕入れた旬の食材で「日替わり定食」(800円~)を提供している。

 いつか経営者として仕事をしたいと思っていたという近藤さん。22歳で独立し、実際に夢を叶えた。これからを見据えて「女将さんの時からの常連さんは女将さんに会いに来ていたんだと思います。私も、ここに来ると元気が出るって言われるような店を目指します」と、笑顔で決意を話した。

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