2019年12月10日 配信

デザインにもこだわった新型車両「80000形」

12/10(火)新京成電鉄が新形車両発表

14年ぶりの新形車両「80000形」

 新京成電鉄(本社:鎌ヶ谷市くぬぎ山4-1-12、TEL 047-389-1110)は12月27日から、14年ぶりの新形車両「80000形」の運行を開始する。

 同車両の外観デザインは、ジェントルピンクのラインを配しスピード感を表現。柔らかさも醸し出す丸みを帯た先頭形状とし、新京成電鉄が掲げるスローガン「まいにち、ちょっと、新しい」を表現しているという。

 車内デザインは、袖仕切りを大型化するとともにガラス埋め込み式を採用し開放感を持たせ、ドアの横には新京成の伝統である「鏡」も引き続きドアの横に取り付けてある。座席シートはハイバック座席を採用することにより座り心地が改善されているという。手すりについては、指紋などが目立たない加工がされ清潔面に配慮されている。また、前面、側面のガラスにはUV加工もされているという。

 中間車には新たに、フリースペースを設け車いす、ベビーカーの利用の乗客、荷物の多い乗客に配慮。また、疲れの軽減に手すりを兼ねた腰当ても設置してある。また、空気清浄装置を一車両あたり4台設置。防犯カメラを一車両あたり3台設置し、セキュリティの向上を計っているという。

 車内案内表示は2画面式の17インチのモニターを設置。停車駅、駅情報、啓発案内、非常時案内などを日本語、英語、韓国語、中国語の4カ国語で表示できる。床下機器は、主回路装置は8800形リニューアル車より採用しているフルSiC素子適用VVVF装置を引き続き採用し、N800形と比較して約19%の省電力化を実現した。ブレーキ装置は、MBSA型を採用し、天候にも影響されない安定した制御力を実現。メンテナンスの効率化と環境負荷の低減を図れているという。

 乗務員室は、タッチパネル式のモニタ装置を採用し、行先表示器や放送装置が自動で制御できる。また、ブレーキ段数を従来の5段から7段にすることにより乗り心地の向上に繋がっているという。補助電源装置については、3レベルIGBT静止型インバーターを搭載し、低騒音化と省エネルギー化を実現した。

 車両課長の浜崎さんは「受け継ぐ伝統と新たな価値の創造をコンセプトに京成電鉄と共同で開発しました。共通設計する狙いはお互いのノウハウを生かしグループとして良い車両を作ること、初期の車体の骨組みの段階から一緒に設計しております。そして設計費も共同でやることで大幅に削減できました」と話した。

 「すべてのお客さまに心地よくご利用していただくために、安全、快適、省エネを実現しました。12月27日より営業運転が、松戸駅〜京成津田沼駅間で始まります。京成線への乗り入れについては、現段階では未定ですが、将来的には乗り入れる予定です」とも。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 開放感のある車内の様子

  • タッチパネルを採用した乗務員室

  • 防犯カメラと車内案内表示器

  • 乗り心地を向上させた台車

この記事を書いた人

小林夢生

小林夢生

MyFuna編集部所属、ママ向け情報誌「Mamachi」の編集長。中学1年生(女)と小学校1年生(男)のママです。
ママが“元気”に“楽しく”子育てできる街づくりを目指しています!ハンドメイドマルシェをはじめ、各種イベント企画・運営も行っています。木曜日は「市場カフェ」で終日カフェスタッフもやってます。
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