2019年11月17日 配信

「アラビアの魔法の本」の中にいるのが作家服部正志さん

11/17(日)アンデルセン公園初開催「トリック3Dアート」

作品に参加してカメラ撮影で完結する新スタイル

 トリック3Dアート 作家の服部正志さんによる企画展「トリック3D アート-とびだす魔法の絵画-」が現在、ふなばしアンデルセン公園子ども美術館エントランスホール展示室1・2(船橋市金堀町525、TEL 047-457-6661)で開催されている。

 トリック3D アートとは、三次元的な世界を壁や床に描くことで現れる不思議な立体感を、人間の先入観から生じる「錯視」によって楽しむアート。今企画の最大の特長は、これまでの完成品を観る鑑賞スタイルから、作品に参加することで完成するという点。絵の中に入り込み「絵の一部になる」という不思議な体験ができる。

 壁や床に三次元的に描かれた絵の中に、その主人公になりきってポーズをとり、カメラで撮ると、平面の絵が立体的に見え、いまにも飛び出してくるかのように錯覚する。

 この不思議な展示作品は、超現実的な世界を遠近法やゆがみ絵といった技法を用いて描き、人の思い込みが生む「錯視」という現象を応用した、「トリック3Dアート」と呼ばれる現代アート作品。特にカメラを通してみたときに超現実的な世界が見えてくる。錯視に関することや歴史なども、クイズ形式で解説がある。

 作者の服部さんは、名古屋出身。多摩美術大学絵画科を卒業、トリックアートが未開のものだったことや、スマホで気軽に撮影ができる時代になり、世の中のニーズがあることなどもあり、2010年頃からカメラで撮る3Dアート作家として活動している。

 ドイツの「ガリレオ」というテレビ番組でも取り上げられ、好評を博したこともあり、国内外で「トリックアート展」「トリック3Dアート展」「魔法の絵画展」など多数を開催、国内外を代表する3Dアート作家として活躍している。

 服部さんは「撮影して完成するので、親子やカップルなどのコミュケーションもとれると思います。自分のアイデア次第ですので、ぜひおもしろく撮ってください」と話す。

 今企画展では12 月22 日と1 月5 日に、ワークショップ「トリック3D アートなりきりフォト!」も開催する。プロダンサーでパフォーマーの長井江里奈さんと鈴木綾香さんが、来訪者のパフォーマンスにアドバイスをし、記念に残る1枚を撮影しようというもの。

 ワークショップの開催時間は両日、10時~12時と13時~15時30分の2回。時間内であれば誰でも参加できる。事前受付不要。無料。

 開催は2020(令和2)年1月5日まで。開催時間は9時30分~16時。月曜・12月29日~1月1日休館。同園の入園料は別途必要になる。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 展示室1の様子

  • 展示室2の様子

  • ピエロのはしごでパフォーマンス

  • 「フォローフェイスモナリザ」のトリックはいかに!

スポンサードリンク

記事の場所