2019年11月04日 配信

薬剤師の伊藤美奈子さん

11/4(月)東部公民館で「正しい薬の飲み方」無料市民公開講座

薬剤師による講演

 市民を対象にして、薬剤師による公開無料講座「正しい薬の飲み方」が11月2日、東部公民館(船橋市前原西2−21−21)で行われ、約50人が参加した。

 同講演会は船橋市が主催する在宅医療・介護連携推進事業の一環として行われ、公益社団法人船橋地域福祉・介護・医療推進機構が事業委託者として年9回開催している。

 今回の講演会はで講師を務めたのは、船橋市薬剤師会薬剤師の伊藤美奈子さん、司会を船橋地域福祉・介護・医療推進機構の代表理事・菅谷和夫さんが務めた。

 講演会の冒頭では、昨今ニュースなどで言われている「セルフメディケーション」についての説明が行われ、「自分自身の健康に責任を持って、軽度な身体の不調は自分で手当すること」や「日頃から健康状態や生活習慣に配慮し、健康診断を定期的に受けること」などにより「健康管理や薬についての知識が身につき、通院が減ることで国民医療費の増加を防ぐ」などに繋がることが、スライドを使った講演で説明が進められた。また医療費の削減には有効なジェネリック医薬品の活用も薦められている、とも説明した。

 続いて薬のタイプについての説明があった。薬には2タイプあり、OTC医薬品(薬局、薬店、ドラッグストアなどで販売されている医薬品)と、病院などにより処方される医療用医薬品があることが説明された。要指導用医薬品と第一類医薬品は、国家資格を持つ薬剤師が対面で書面による説明をすることで販売できるものとなり、第二類医薬品と第三類医薬品は都道府県知事が認定した登録販売者も販売できる。

 さらに「お薬手帳」について、病院などで薬が処方された時だけではなく、OTC医薬品を利用したときも活用してもらいたい旨の説明もあった。また、今は電子お薬手帳(携帯アプリ)などがあり、「携帯電話は災害時にも持って避難することがあるので是非活用していただきたい」とも。

 薬の飲み方ついては、医師や薬剤士が説明する用法用量を守ってほしいという基本的なことから、一錠の薬の中には特性があり、胃で溶けて効果を発揮する部分、腸で溶けて効果を発揮する部分があるため「噛んだりしないこと。カプセル錠も同様に薬の効果を発揮するためにはバラバラにしないでそのまま飲むこと。組み合わせや飲み合わせも薬の効果に影響があること」などが説明された。飲む時間については、「薬の効能は適切な血中濃度が大切で、1日3回の処方だとして、『朝飲み忘れたから、昼に2回分飲む』というのはやめてください」と話があった。また、「薬が飲みにくい時は相談してほしい。薬の効果を発揮するためには、必ず水やぬるま湯で飲んでください」と伊藤さんは話した。

 講演の最後には菅谷さんから「お薬手帳は、日々の健康管理や災害時にも役立ちます。無料で作っていただけるので是非作ってください」と案内があった。

 なお次回の講演は12月7日、「認知症について」が船橋市勤労市民センター(船橋市本町)で行われる。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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