2019年10月25日 配信

相撲の熱戦

10/25(金)船橋大神宮で恒例の例大祭

白熱の相撲大会と神楽が奉納される

 船橋大神宮(船橋市宮本5-2-1)で10月20日、恒例の例大祭が開催され、相撲大会と神楽が奉納された。

 「徳川家康も見た」といわれる相撲大会では、厳かに清祓いの神事の後、取り組みが始まった。故事にのっとり、最初の一番は子ども同士の取り組みで始まり、その後60人程の選手が東西に分かれて一番勝負で戦った。

 大会は「勝ち抜き相撲」となり、2人抜き、3人抜き、5人抜きと試合は続き、負ければ他の選手と交代になる。勝ち続けている間は賞品がもらえ、参戦する順番が決まっているわけではないので、土俵に上がる順番の争いも激しくなり、会場は大いに盛り上がった。

 取り組みは進み、団体戦では、スターすもう団OB、天磨相撲クラブ、船橋相撲クラブ、東京本店、一般A、一般Bの6団体による団体戦が行われた。優勝は「スターすもう団OB」、準優勝は「天磨相撲クラブ」。団体戦で毎年参加して、好成績を残している各地の自衛隊クラブは、今年は各地で続いた台風災害の対応で出動し、参加できなかったとのこと。さらに混成の団体戦、三役揃踏み、三役の取り組みで全取り組みを終えた。

 写真愛好家の浮城洋一さんは、「地道な稽古で鍛えた太股や腰、腕の筋肉が美しい」とシャッターを切り続けていた。地元の小学生「スターすもう団」を結成して武道センターで長く相撲の指導を続けている深沢英治さんは、「強い選手を育てるのではなく、基本に忠実で、礼儀正しく、心配りのできる選手を育てている」と話した。「中学生になったらクラブを離れるので、相撲以外のことにも興味をもって幅広く活動するように指導している」とも。同団卒業生の中には船橋出身の大相撲力士・若荒雄(わかこうゆう=現不知火親方、阿武松部屋付)の部屋に稽古に行く者もいれば、相撲強豪の専修大松戸高などに進学して活躍している選手も多数いるという。

 取り組み後には、弓取り式、さらに相撲甚句が高らかに唄われ、相撲大会は終了。恒例相撲執行委員長の海老原勇さんは、「激しい相撲の中、怪我なくにぎやかに大会を終えられた」と、関係者に感謝の意を表していた。

 相撲と並行し11時30分頃からは、境内の神楽殿で伝統の神楽が1時間ほど演じられた。今年は8座の神楽が演じられ、大神宮楽部の3種の楽器(メロディの笛、締め太鼓、楽太鼓)による優雅な演奏と相まって会場を魅了した。天地の安寧を祈り、日々の健康と子孫の繁栄、豊作・大漁を願い、悪霊を弓矢で退治といった内容の神楽から、縁起ものの餅まきもあった。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 土俵清祓いの儀式

  • 優勝の「スターすもう団OB」

  • 神楽

  • 神楽

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