2019年10月19日 配信

ヴァイオリン有村さん(左)、ピアノ五木田綾さん(右)

10/19(土)船橋市中央図書館で親子コンサート

朗読と音楽のコラボで物語の魅力を伝える

 船橋市中央図書館(船橋市本町4-38-28、Tel 047-460-1311)で10月19日、「図書館ナイトコンサート~0歳から楽しむ音楽と朗読の世界」が開催され、親子連れを中心とした60人を超える観客が集まった。

 同図書館は船橋市の指定管理者制度により、2017年4月から図書館流通センターが管理および運営を行っている。「図書館を市民が活動する舞台に」を目標に、図書館を単に本から知識を得る場に留めることなく、さまざまな体験や活動ができる市民に開かれた場所にすることを目指してイベント開催にも積極的に取り組んでいる。

 今回のコンサートは、プロとして活躍するアーティストの有村実保子さん(ヴァイオリン)・五木田綾さん(ピアノ)・見澤淑恵さん(朗読)の3人が出演。「小さな子どもが図書館に足を運んでもらうきっかけを作ること」と「閉館時間後の図書館の有効活用」の2つを目的として企画された。今回の企画を担当した企画事業推進室の石川由佳さんによると「図書館での親子イベントは特に人気があり、今回のコンサートも申し込み開始初日の昼過ぎには定員いっぱいになってしまった」という。

 コンサートは図書館閉館の1時間後となる18時からスタート。周囲が暗い幻想的な雰囲気の中、朗読に導かれて演奏がスタート。会場後方から歩きながら演奏をして登場したヴァイオリンに、会場からは驚きの声があがっていた。「生まれてはじめて(アナと雪の女王)」などの子どもたちに親しみのある曲のほか、「愛の挨拶(エルガー)」「チャルダッシュ(モンティ)」などの有名クラシック曲も演奏された。

 一番の見どころは本の朗読と演奏のコラボレーション。スクリーンに絵本が映し出され、情感豊かな朗読に合わせてヴァイオリンとピアノの音楽や効果音が加わり、視覚と聴覚の両方で物語の世界を楽しませた。特に子どもの成長を綴る「ちいさなあなたへ」の朗読演奏では、わが子への想いなどが呼び起こされて涙している保護者の姿も見られた。

 そのほかにも、コンサート途中でバイオリン体験の時間が設けられたり、コンサート終演後には出演者自らが見送りをしながら来場者と触れ合うなど、音楽を身近に感じることのできるイベントとなった。

 同図書館で企画事業推進室室長を務める宮野貴代さんは「イベントをきっかけに図書館に足を運んでもらうこと、そしてイベント内で様々な本を紹介することでより多くの本に興味を持ってもらえるようにすることが短期的な目標。さらに将来的には、市民発のイベントや勉強会などが図書館で自主的に開催されるようになることを目指している。図書館を学びのサイクルを回す場所にするため、今後も様々なイベントを企画していきたい」と話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 朗読・見澤さん

  • 歩きながらのオープニング演奏

  • 楽器体験コーナー

この記事を書いた人

小林夢生

小林夢生

MyFuna編集部所属、ママ向け情報誌「Mamachi」の編集長。中学1年生(女)と小学校1年生(男)のママです。
ママが“元気”に“楽しく”子育てできる街づくりを目指しています!ハンドメイドマルシェをはじめ、各種イベント企画・運営も行っています。木曜日は「市場カフェ」で終日カフェスタッフもやってます。
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