2019年10月09日 配信

講演会の様子

10/9(水)船橋中学校で野田佳彦元首相が講演

「未来を担う子供たちへ」をテーマに

 船橋中学校(船橋市夏見2-11-1、TEL047-422-8121)で10月7日、船橋市出身の野田佳彦元内閣総理大臣の「未来を担う子どもたちへ」をテーマとした講演会が開かれ、生徒や保護者約1100人が集まった。

 野田さんは、薬園台小学校、二宮中学校を経て県立船橋高校、早稲田大学政経学部に進学。幼い頃から政治に興味があり、卒業後は報道記者を目指していたが、当時新聞広告で募集していた松下政経塾の第一期生に合格。5年間学んだのち、千葉県議会議員、衆議院議員を経て2011年、第95代内閣総理大臣に就任し、2012年12月まで482日間務めた。

 船橋中学校校長の向笠真司さんは、中学・高校時代、野田さんと同じ柔道部の後輩だったという。「先輩でもあり船橋出身で初の内閣総理大臣になった野田さんに、子どもたちに向けてメッセージを送ってほしいと前から思っていた。今回ようやく実現しました」と話す。

 講演会では「政治に関心を持ってほしい」との話があり、「日本の法律は何個あるか分かりますか?」との質問に、首を横に振る生徒たち。「毎日使う水には水道法という法律があり、食べものには食品の安全を確保するための法律があり、テレビを見る際にも放送法があり、毎日歩く道路には道路交通法があるなど、法律は身近な所にたくさんあって、国内には約3000の法律があります」という説明に、生徒たちは頷く。「いろいろな法律に基づいて社会が成り立っていて、その法律を決めるのが国会です」との説明があった。

 自衛官の家庭で育った野田さんは、選挙は「コネなし、金なし、知名度なし」だったため、29歳から毎日違う場所での演説を20年以上続け、長い時は朝の7時から夜の8時まで演説を続けたこともあったという。「何もないことをハンデと思わず、ないからこそ知恵をしぼって考えることが大事」と話した。

 また小学6年の時、児童会長に立候補した際の演説で、全校児童の前で大失敗した経験を紹介。「恥をかきながらも経験を積み重ねることで成長できる。失敗を人のせいにしてはいけないし、失敗という経験を活かしてほしい」と生徒たちに熱く話した。野田さんのモットーである「素志貫徹」という言葉も紹介した。素志貫徹とは、あきらめないで志を高く持ち、成功するまで夢や志を持ち続けることだと話した。

 最後に質疑応答の時間が設けられ、生徒からは「志を持って、あきらめない気持ちを持とうと思った」「政治がどういうことなのか少しわかった」などという感想が話され、生徒代表から野田さんへ花束贈呈が行われた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 船橋中学校の向笠校長

  • 生徒からお礼の花束贈呈

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yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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