2019年09月27日 配信

9/27(金)消費増税がせまる中租税教室と模擬投票のコラボ授業

県立船橋高校で主権者教育

 10月1日から消費税が10%に引き上げられるのに合わせて9月26日、県立船橋高校(船橋市東船橋6-1-1)体育館で租税教室と模擬投票のコラボ授業が市内初開催された。

 対象となったのは同校1年生。同授業は、だれもが納得できる「税」とはどういうものなのか、税を通じて社会や国のあり方を考え、関心を持ち、よりよい社会を主体的に探究し判断することが目的。

 千葉県税理士会船橋支部所属の税理士稲口淳太郎さんと選挙管理委員会の事務局職員の亀井千寛さんを講師に迎え、生徒たちは租税教室で直接税(法人税・所得税ほか)、間接税(消費税ほか)、増税反対減税の長所と短所を学び、模擬投票に臨んだ。

 同校では事前に、選挙ポスターと同様に模擬投票用に仮作成した3人のポスターを校内に掲示。「消費税を増税し、増税した分を保育施設の増設と保育料免除に充て子育て支援をする。子どもが増え将来の税収アップを目指す」と主張する毛家太郎(もうけたろう)さん、「法人税と所得税を増税し大学までの教育費補助を行い、優秀な人材を育成することで企業の活性化を狙う」と主張する皿利満(さらりまん)さん、「増税反対を唱え税収の不足分は歳出を減らすことで対応。医療費・介護等の社会福祉費の個人負担を増加し景気回復優先を掲げる」景気伊井代(けいきいいよ)さんの3者。生徒たちはある程度自分の中で投票する人物を決めてコラボ授業に臨んだという。

 「租税教室を聞いて投票する人物を変えようと思った」と話すのは、これから模擬投票に臨む角口竣哉さん。投票に関しては実際の選挙で使われる機械や投票箱を体育館に設置し、開票も100枚を4秒で読み取れる機械にセットし瞬時に開票結果も発表された。毛利さん90票、皿利さん209票、景気さん59票、無効票1票という結果。

 開票中亀井さんは、明治時代の選挙は一定額納税をしている人しか権利がなかった話をし、「よくわからないから選挙に行かないとなるのではなく、解決するにはどうしたらいいのか情報を集め、周囲の人と話し合い、解決策を探ることが大切ではないか」と締めくくった。

 模擬投票を終えた吉満汐里さんと綱島杏さんは、「ポスターに、各候補者の掲げている主張が詳しく書かれていたので、それが実現すればいいと思って投票した」と笑顔で話した。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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