2019年09月14日 配信

三浦美恵子さん

9/13(金)船橋市民文化ホールの近くの中華料理店「桃龍門」9月末閉店

「きらきら眼鏡」をかけて第二章の幕開けに向かう

 船橋市出身の小説家森沢明夫さんの小説「きらきら眼鏡」に登場する、船橋市民文化ホール近くの中華料理店「桃龍門」(船橋市本町2-5-20、TEL 047-435-4007)が9月末、閉店する。

 同店は中国人のコック、マスター、そしてマスターの奥さん三浦美恵子さんの3人で10年近く営業。地産地消をコンセプトに、「来る人には楽しみを帰る人には喜びを」をモットーに一人一人との縁を大切にしてきたという。

 店舗面積は約22坪。カウンター5席、2人掛けテーブル3席、4人掛けテーブル4席、6人掛けテーブル2席がそろう。

 マスターの体調がすぐれなかったことで三浦さん自身もわが身を振り返り、10月の増税を機に人生の第一章の幕を降ろすという選択をしたが、最近はマスターの体調が回復傾向にあるという。「元気になったらまた癒しのお店を開きたいと希望を持ち、第二章の幕開けを夢見ているのよ」と三浦さん。

 料理はコックの本格的な中華料理に三浦さんがアレンジを加え、日本人に親しみやすい味にしてきた。中でも人気商品は来店客の要望から生まれた「本格四川の麻婆豆腐」(800円税込)と肉まん(280円税込)、手作り焼き餃子(440円税込)など。現在はコックが中国に帰省したため、若い料理人が味を引き継いでいる。

 「今まで来店してくださったすべてのお客さまに感謝して、皆さまのこれからの活躍と幸せを心から願っています。でもこのままお別れではなく、元気に再開できることを夢見ています」と三浦さん。「きらきら眼鏡をかけて、何事も神様のお導きって考えて、いい方向に考えてる」と笑う。

 「きらきら眼鏡」は、1冊の古本をきっかけに出会う、船橋市を舞台にした恋愛小説。見たもの全てを輝かせる「きらきら眼鏡」をかけているという女性が登場する。さらに、犬童一利監督により船橋市民参加型で映画化もされた。同店は映画には登場しなかったが、原作で店自慢の本格四川麻婆豆腐、味つき餃子、肉まんが紹介されている。

 営業時間はランチが11時~14時30分、ディナーが17時~23時。日曜定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 店舗入り口に立つ三浦美恵子さん

  • 店内の様子

  • 店内にある、森沢明夫さんと犬童一利さんのサイン色紙

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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