2019年09月11日 配信

9/11(水)広域連携で千葉県南部へ支援物資を

SNSで情報収集、館山市・南房総市へ支援物資運搬

 MyFuna編集部では、千葉県に上陸した台風15号の支援物資を市場カフェ(船橋市市場1-8-1、TEL 047-421-1777)で集約、12日未明から館山市・南房総市の受け入れ先に届けるための募集を呼び掛けた。

 MyFuna編集部では、千葉県内に広げてきた街づくりにかかわる人のネットワークを通じてSNSで台風の被害情報を収集。10日早朝から各地の様子をまとめてきた。県内全域で90万世帯以上が停電になった震災直後。船橋市内でも8000世帯余りが停電に苦しめられていた。

 「電気が開通すれば通常の生活が戻ってくるのでは」と、それほど事態を重く考えずに各地の様子を調べていったところ東金市、八街市、山武市、銚子市、香取市では停電に加え断水も併発。ゴルフ練習場の鉄塔が住宅地に倒壊した市原市はじめ各地の青年会議所メンバーからは食料品や水などの支援物資要請が拡散されていた。

 県南部の鋸南町では、停電・断水に加えて倒木による通行止めも発生。県南部の各市では、暴風で屋根瓦を吹き飛ばされた民家数千世帯の屋根を一時的に補完するためのビニールシート、土嚢袋、ロープの支援要請も上がった。

 こうした被害状況を集める中で南房総市の状況が全く入ってこない事に疑問を感じ「もしかしたら、南房総市の被害状況が一番ひどくて、復旧に時間がかかるのではないか」と判断、10日深夜からSNSを通じ支援物資の呼びかけを開始、11日夜中まで市場カフェでの受け通りを開始した。

 11日午前中になると市場カフェに、Facebookを見た市内の起業家、個店オーナーをはじめ個人から、水や米、紙おむつ、カセットボンベ、ペットボトルのドリンク、カップ麺、発電機、ブルーシート、ロープ、給水ポンプ、生理用品などが集まった。物資輸送用に社用車を貸してくれると石材会社と霊園経営の石和石材金子和哉さんが申し出、11日深夜から12日早朝にかけて出発する計画が決まった。

 水48Lを届けに来た、市内在住のミュージシャン小松優一さんは「音楽には人を元気にする力があると思うので、本当は音楽を届けに行きたいところなのですが、まず最初に思ったことは赤ちゃんのこと。きれいな水を届けることが最善かと思い、また水はいくらあっても必要なものなので、水を持ってきました」と話す。

 山﨑は「まずは、表面的なニーズを満たせる物資、ガソリン、発電機、電池、水、カップ麺、生理用品や紙おむつ、トイレットペーパーティッシュなどを持参し、刻々と変わる状況を現場でヒアリング。ニーズに合わせた支援を継続できる体制を作る」と、支援物資輸送の目的を話す。

 災害の状況や現地の情報、刻々と変わる現場のニーズなどはSNSを通じて情報を発信。万が一、追加の物資が必要な場合は再度の受け入れ募集をする仕組みを整え、南房総市役所へ金子さん、館山市役所へ山崎とバン2台を満載にして12日早朝に現地へ向かった。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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