2019年09月02日 配信

船橋上映委員会メンバー 左から、小原さん、中台さん、斎藤さん、宮野さん

9/2(月)車椅子の落語家・林家かん平さんのドキュメンタリー映画上映

林家かん平さんのミニ落語も

 船橋市民文化創造館「きららホール」(船橋市本町1-3-1 フェイスビル6F)で9月17日、車椅子の落語家林家かん平さんのドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ-林家かん平奮闘記-」が上映される。当日は、林家さんが来場し、ミニ落語を演じる。

 林家さんは1990年10月、41歳の時に脳溢血で倒れ、右下半身付随となり落語家の命とも言える言語に障害が残った。その後、厳しいリハビリをして高座に復帰したが、年月とともに体力と気力が衰え、得意だった古典落語を続けることが難しくなってきたなか、新作落語の挑戦を決意。

 この作品は、林家さんが苛酷なリハビリ生活と同居する母への介護、そして仲間たちとの温かなふれあいの日々の中で、自分の体験を基に創作落語へ挑むまでの1年を追ったドキュメンタリー映画になっている。

 主催は船橋上映委員会、メンバーは船橋市在住の小原美枝子さん、斎藤末子さん、宮野美喜子さんさん、習志野市在住の中台茂子さん。子どもたちが同じ小学校で、当時近所に住んでいたことで親しくなり、今でも時々集まる友だち同士とのこと。

 この作品を知ったのは約1年前。山梨出身の斎藤さんは、高校時代の同級生荻野和仁さんが自主映画を製作していることは聞いていたが、昨年の帰省時山梨日日新聞で荻野さんが製作したこの映画の記事を目にしたという。斎藤さんが興味を持ち、荻野さんへ連絡をしDVDを借り同上映委員4人で鑑賞。感激した中台さんの「自分たちで観るだけではもったいない」という声を元に、「いろいろな人に観てほしい」と意見が一致し、自主映画を上映することに。

 4人とも初めてのことで、チケットをどう販売すればいいのか、どういう風に声をかければ興味を持ってもらえるのか、何人くらいの人が見に来てくれるのか予想もつかず、何のつてもないので、友人や知人に声をかけて広めてきたとのこと。公にチケット販売はせず、すべてチケットは予約受付、当日会場で支払い、チケットと引き替えになっている。

 「林家さん自身の明るく切り替えていく前向きの姿勢はとても感動する。映画の中にも出てくる、林家さんを支えている『頑張っていれば、きっと神様がご褒美をくれる』という言葉の通りで、私自身も毎日そう思う」と中台さんは話す。

 暑い中外をあちこち歩き回りしんどい時もあったというが、この映画を見てもらいたい、見た人に少しでも元気になってもらいたいという一心だった、目的があったのでここまでこられたとのこと。

 頑張っている人を少しでも応援できたらと、当日会場では、船橋市障害者地域福祉連絡会の協力により、船橋市の複数の施設で手作り物、菓子パンや野菜、刺子、ポーチなどの販売や、友愛みどり園(千葉県八千代市)の習字や絵などの作品の展示コーナーも設置予定。

 映画の企画・制作は荻野さん、監督は竹藤恵一郎さん、ナレーションは津川雅彦さん。2016年制作。

 13時30分開場、14時上映(上映時間は85分)。入場料=1,000円(全席自由)。現在チケット予約受付中。席に余裕があれば、予約なしでも当日入場可能。映画に関するお問い合わせ、チケット予約申し込み窓口は、斎藤さん(TEL 047-464-2273)まで。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 上映会のパンフレット

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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