2019年08月28日 配信

味一番の梨を決める投票数を数えているところ

8/28(水)ららぽーとで「船橋のなし」味自慢コンテスト

今年の最高賞は藤原の「鈴木農園」に

 ららぽーとTOKYO-BAY(船橋市浜町2-1-1)北館中央広場で「第52回船橋市農水産祭なし味自慢コンテスト」が8月27日、開催された。

 主催は船橋市農水産祭実行委員会。船橋市内の117戸の梨農家がエントリーし、26日に専門審査員により15点の梨(豊水)が特別賞を受賞し、その15点の梨が会場に展示された。さらに、受賞した上位3位までの梨を来場者の中から先着30人が食べ比べた後に投票し、今年の「船橋のなし」の味一番である最高賞「船橋市長賞」が鈴木農園(船橋市藤原)の鈴木栄一さんに決定した。

 同コンテストは市内の生産者の技術向上と消費拡大を目的とし、2002年に始まり今年で17回目となる。10年ほどは船橋市役所を会場としてたが、2013年からは会場をららぽーとTOKYO-BAYに移し、毎年この時期に開催していることから、夏休み中でもあり、幅広い年齢層に親しまれるイベントとなっている。最高賞を受賞した鈴木さんは「今回の受賞に大変驚いています。愛情込めて育てた梨が最高賞に選ばれ、大変光栄なことに思います」とコメントしている。

 松戸市長は「『船橋のなし』は『大間のマグロ』と同じように特許庁の地域団体商標に認定されている。子どもたちには他の農水産品と同様に、梨も“地元の味”として覚えて、成長してほしい」と挨拶。船橋市農業センター(船橋市金堀町)所長の髙橋弘樹さんは「昨年秋の台風による塩害が心配されたが影響はなかったようだ。今年の夏の長雨や日照不足の影響もあり、梨は小ぶりで生産量は昨年より少なくなる予想だが、味は例年どおり甘い」と話し、投票をした小学生の植田さん(習志野市在住)は「シャキシャキしておいしかった。梨は毎日たべている」と笑顔で話した。

 会場ではさまざまなイベントも催され、「梨の皮むきチャレンジ」や「ナシをキャッチで梨ゲット」「船橋の梨お絵かきコンテスト」のほか、「なしウルトラクイズ」も行われた。「梨の皮むきチャレンジ」は、40秒間、梨の皮をむき、切れずにむけた皮の長さを競うもの。今年はステージの上で行われ、参加者は真剣そのもので、中には90センチ以上の長さになった人もいた。

 子ども向けには、箱の中の梨をつかむ「ナシをキャッチで梨ゲット」や「船橋の梨お絵かきコンテスト」が用意されたほか、農業用の乗用機械の展示では機械に乗って記念撮影をする家族連れの姿が多く見られた。最後に行われた「なしウルトラクイズ」には多数の来場者が参加し、会場は盛り上がった。それぞれのイベントの参加者、優勝者には「船橋のなし」がプレゼントされた。

 なお、同コンテストの前には「福祉なし」の贈呈式が行われた。「福祉なし」の贈呈は1985年から行われ、船橋市果樹園芸組合と市川市農業協同組合から合わせて600kgの梨を、船橋市内の92の福祉施設に贈呈しているもの。松戸市長が2団体に感謝状を贈呈した。

◆「なし味自慢コンテスト」の受賞者は以下の通り:
船橋市長賞=鈴木栄一さん(鈴木農園、藤原1-20)
船橋市議会議長賞=坪根慎弥さん(斉藤農園、大穴北2-40-9)
船橋市農業委員会長賞=石神浩幸さん(石神梨園、神保町103-3)
千葉県東葛飾農業事務所長賞=石橋喜代志(神保町)
千葉県果樹園芸組合連合会長賞=佐藤伸夫(三咲)
千葉県農業協同組合中央会長賞=渡辺宣伸(大神保町)
全国農業協同組合連合会千葉県本部長賞=齋藤光豊(大穴北)
全国共済農業協同組合連合会千葉県本部長賞=中村恵一(大神保町)
千葉県農業共済組合連合会長賞=斉藤英幸(坪井町)
北総農業共済組合長賞=鈴木啓太郎(上山町)
長印船橋青果株式会社社長賞=栁澤義寿(三咲)
市川市農業協同組合長賞=武藤由紀雄(小野田町)
ららぽーとTOKYO BAY 賞=泉対正昭(大神保町)
(一社)船橋市観光協会長賞=玉井嘉久(小野田町)
船橋市果樹園芸組合長賞=湯浅治久(鈴身町)

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 梨の試食会

  • なしウルトラクイズ

  • 梨の皮むきコンテスト

  • 農業機械の試乗コーナー

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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