2019年08月08日 配信

「さとう落花生」の佐藤秀樹さん宅からの資料を説明する小田さん

8/7(水)郷土資料館で「二和・三咲開墾150年」企画展

自由研究に役立つ内容に

 船橋市郷土資料館(船橋市薬円台4-25-19、TEL047-465-9680)で企画展「二和・三咲開墾150年」が7月9日から始まってから約1カ月が経過し、まもなく展示の一部入れ替えを行う。

 市内北部にある「二和」「三咲」という地名は、1869(明治2)年に定められたもの。それまでの江戸時代は馬の放牧場であったが、150年前の開墾をきっかけに人が多く移り住み、現在では多くの人が暮らす地域となっている。

 開墾から150年という節目を迎えるにあたり、同館学芸員の小田真裕さんは「自分は江戸時代の研究を続けているが、二和・三咲の開墾というトピックは関係者の間では非常に話題性の高いトピックで、個人的にも関心を持っていたことから、昔から情報を集めていたもの。今年は150年という節目なので、その地域の成り立ちや変化を展示してお伝えしたかった」と話す。

 今年度に入って企画展の開催が決定した後、小田さん自身も頻繁に地域に足を運び、展示にあたっての協力者を訪問したり、現在も残っているはずだが自分では確認できていなかったものを確かめに出向いたりして展示の準備を進めたという。

 展示には「二和」「三咲」という地名が生まれたことに関係する貴重な資料の展示のほか、「星影神社」など地域住民にとってなじみのあるものに関連する資料などの展示や入植者が移り住みだしたころの地図などの展示も。小田さんは「この地域のことをよく知る方がこの地図を見ると、『ここが星影神社あたりかな』なんて話をされながら展示を見ていらっしゃいます」と話す。

 開墾から間もない頃、三咲地区には多くの桜が植えられ、「三咲の桜並木」として名を馳せ、遠くからも人が訪れるほどの観光名所にもなっていたという。

 小田さんは「『三咲の桜』がいかに有名な観光スポットであったかが分かる、昔の観光地図が東京・神田の古本屋で手に入ったので、企画展の後半にはこの地図の展示もします」と話す。なお、三咲の桜があった場所は、現在の「さとう落花生」がある周辺だという。

 「同館には、南三咲あたりに引っ越してきたという子ども連れの家族の方が『地域のことを知りたいから』と来訪されたり、『自由研究のために何か調べたい』と同館を訪れる子どもも多い。そうした子どもたちにより興味を持ってもらい、自由研究に役立てられるような展示を目指している」と小田さんは話す。

 そのため、通常の展示では断言できるものしか展示しないことが多いが、今回はその資料だけでは論文などは書けないような資料であっても、興味を持ってもらえそうなものや、市民と同じような目線で親近感をわかせことを目的とした展示物も。

 今月9日には日本新聞協会の職員によるワークショップ「歴史新聞を作ろう」(参加無料)、24日には「船橋の歴史散歩 二和・三咲へ」(参加費50円)を開催する。いずれも残席あり。

  • 3階の展示室に資料が並ぶ

  • 梨の栽培を市が推奨する広報誌の展示も

  • 三咲の桜並木の様子がわかる展示も

  • 二和小学校から借りている展示物。「特に子どもたちが興味を持って見ていく」という

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