2019年08月04日 配信

視覚障害の人が使用した場合

8/4(月)市内事業所と企業のコラボで市オリジナルの災害時支援用バンダナを作製

障がい者と健常者が災害時に役立つ備えを導入

 船橋市障害福祉課では8月上旬から、視覚障害者や聴覚障害者を対象にした市オリジナルの災害時支援用のバンダナを作製し、対象者に送付する。

 現段階では災害時に視覚、聴覚障がい者の人が情報収集や他者とのコミュニケーションが困難になるであろうと思われる状況が想定されている。そこで考えられたのが災害時支援用の「バンダナ」で「目が不自由です」「耳が不自由です」と大きく表示され、肩にかけて着用することで、周囲にいる人からの支援や情報を受けやすくすることが狙いだ。

 計画係長の藤井輝文さんは「一般的に通常の生活の中でも視覚、聴覚障がいの人に支援などをしてあげたいと思っていても、何をすれば良いのかが分からないものです。災害時になれば全員が被災者になり余裕がなくなりがちですので、このバンダナのように大きく『こんな支援が必要です』とあれば支援もしやすくなり、お互いに助け合えると思うんです」と作製への思いを話す。

 バンダナの特徴はホックが付いてること。これまでにほかの自治体で導入されたバンダナは両端を結んで着用するものがほとんどで、結び方によってはバンダナがよじれて肝心の伝いたい文字が見えなくなってしまうなどの問題があった。そこで、視覚障がいのある市職員にアドバイスを受けホックにすることで、よじれるという現象が軽減されるとともに着用もしやすくなったという。

 そして、ホックは2013年に「ふなばしセレクション」に認証された丸山金属工業が無償で提供。取り付けや縫製は市内の障がい福祉サービスなどの7事業所が行い、その際の取り付け技術も無償で同社が指導し、船橋という街の総力が結集され完成した。

 表示する文言や当事者が使いやすいようバンダナの一部を縫製して三角形にしたのも、市内の障がい者団体の意見を参考にした。バンダナにタグをつけ視覚障がいの人も触ることで、表裏や向きが分かるように工夫もされている。

 バンダナの対象者は、市内在住の視覚障がい者、聴覚障がい者で8月上旬から各対象者へ郵送される。発行枚数は約2200枚で避難所への備蓄分が約400枚を予定している。

 8月25日に、第40回九都県市合同防災訓練の一環として船橋中学校で行う避難所運営訓練では、視覚、聴覚障がい者が実際にバンダナを着用し訓練に臨む。

 そのほか、8月上旬からは、災害時にストマ装具(手術によって腹部に造設された人工膀胱、人工肛門から排泄される排泄物を受けとめる袋)の持ち出しができなかった人のために、市立中学校27校に汎用性の高いストマ装具を2セット(消化器系1セット、尿路用1セット)づつ備蓄するという。これは当事者団体からの要望に応え実施するもので、県内初の取り組みになる。

  • 前面から見たバンダナ

  • 聴覚障害の人が使用した場合

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