2019年07月07日 配信

「Mille branches」オーナーの大木千枝さん

7/7(日)市川と船橋の市境にフランスをモチーフにしたカフェ「mille branches

コルトンプラザ近くの裏通りにフランス香るカフェがOPEN

 船橋市と市川市の市境にある手作りのカフェ「mille branches」(市川市南八幡1-12-1TELなし)が昨年9月開店、まもなく1周年を迎える。

 同店の店主は、大木千枝さん。内装はDIYによる手づくり。隣で手作りのアンティーク風雑貨店を営む父と二人で5年前に着工、途中3年ほど寝かせた期間を経て、2017年正月くらいから再度工事に着工、昨年9月のオープンにこぎつけた。

 店名は、千枝さんの名前にちなみ千を表す英単語「mille」と、枝を意味する「branches」を合わせて命名。フランス留学の経験がある千枝さんがフランスの雰囲気やフランス料理やフランスパンなど生活全般を気に入っていたこともあり、 「フランス」をモチーフにデザイン。

 店内に一歩入るとフランスの街並みをイメージさせる白塗り壁が出迎えてくれる。少し風化したレンガの風合いを感じさせる壁面は父の提案で、木のブロックに漆喰を塗って独特の風合いで演出をしている。

 入口入って左手のキッチンはそれ自体が別の店舗であるかのような跳ね上げ式の木戸を採用。路地を進んでいくような感覚で奥の部屋に入ると、一転して海外の友人宅で居間に通されたような雰囲気を感じさせてくれる。

 欧米のアンティークを集めるのが趣味という千枝さんが集めてきた古いミシンを再利用しているデスクや、オルガンがアンティークな洋風の空間作りに一役かっている。席数は、20席。客席スペースだけで約16坪という店内にはゆったりと席が配置されている。

 千枝さんは、市川市内の県立高校を卒業後ディスプレイの仕事に就き6年実績を積んだ。その後、パンの学校に通い、フランス好きのきっかけとなった銀座のフレンチレストラン「オーバカナル」併設のブーランジェリーに勤務。

 都内の大手カフェチェーンでも経験を積んだあと、フランスに留学。帰国後、神楽阪にあるフランスからやってきたブーランジェリー「PAUL(ポール)」に就業。この頃から並行して開店準備も進めてきたという。

 「経験もあるし、実家の店舗スペースに空きがあったから、なりゆきです」と、少し恥ずかしそうに開店に至るまでの経緯を語る千枝さん。「実は、LA CIMBALI(チンバリ)のエスプレッソマシンを使いたくて…」と、本音を明かす。「ラテアートに力を入れたカフェ、エスプレッソのおいしいカフェをやりたかったんです」とも。

 メニューは、「PAUL」で学んだフランスパンやフードを、これまでの仕事でパン職人として身に付けた技術で再現。日替わりのキッシュをベースに、ランチプレート(サラダ・ドリンク・デザートがセット/1200円)、クロックムッシュー(サラダ付き/600円)などのフランス家庭で食べているようなメニューやスイーツ(380~450円各種)を用意。エスプレッソ(シングル300円、ダブル380円)やカプチーノ(450円)などコーヒー中心にドリンクを揃える。

 カップや器、スプーン・フォークなどの食器にもこだわりを持ち、アンティーク調の国内外ブランドを各種展示会などに回数を重ね足を運び、時間をかけて選び抜いたという。「まだ、スタートラインに立ったばかり。これからどんどん手直ししていきます」と千枝さん。定休日には、楽しみながら店内のDIYを進めている。

 営業時間は、12時~18時(水・金~日曜日)、12時半~18時(木曜日)。月・火定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • これから看板を出していく予定という店の外観

  • 一見、外壁のように見える店内の内壁

  • アンティークを有効に使っている奥の部屋

  • キッシュプレート(1200円)

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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