2019年06月18日 配信

受付をするボランティアスタッフ

6/18(火)御瀧不動尊金蔵寺で「第5回御瀧・蛍の夕べ」

ボランティアが育てたホタルを含む約800匹が放たれる

 御瀧不動尊(船橋市金杉6-25-1)の境内で6月16日、「第5回お瀧・蛍の夕べ」が開催され、子ども連れを含む多くの人が会場を訪れ、夜空に舞うホタルを鑑賞した。

 同イベントを主催しているのは、ボランティア団体「お瀧・蛍プロジェクト」。代表の斉藤征昭さんは、「ここのせせらぎを整備すれば、ホタルの生育に適している場所になるはず」と約10年前から活動を開始している。

 斉藤さんによると、御滝不動尊の湧き水は冬場でも水温がほぼ一定でホタルの成育に欠かせない条件を満たしているという。また、ホタルがエサとする「カワニナ」や「ヒメタニシ」が生息するためのエサとなる落ち葉なども充実しているという点から、約10年前、プロジェクト着工に踏み切った。

 ボランティア活動は毎月第4土曜日の午前中に活動し、主にせせらぎの清掃活動を行っている。「川岸の草取りと水草の育成をし、ホタルの敵となるザリガニの駆除、エサになるカワニナを育て、蛍の住める環境を整えてきた」と斉藤さんは話す。

 同イベントは本来は15日に開催を予定していたが、雨天のため翌日の16日に順延。17時には子供和太鼓高野太鼓による演奏から始まり、ばか面踊り、「座・よさこい」による「みんなで踊ろう」、JAZZ演奏なども行われたほか、境内ではホットドッグやところてんなどの販売もあった。

 日が沈んだ19時30分になると、育てたホタルと他のところで育てたホタルを合わせた計約800匹のホタルが放流され、100円(中学生以上)の入場券を購入した人々は、ホタルが放たれたせせらぎの川辺から、光を放つホタルを鑑賞した。

 斉藤さんは「高く舞い揚がり強い光を放つのはオスで、求愛の行動ともいわれています。ホタルは10カ月もの幼虫期を過ごし、それから土繭(つちまゆ)を作り、サナギから羽化して成虫になる。成虫としての寿命はわずか1~2週間です」と話す。また、「ホタルは光に非常に敏感」とも話し、この日も来場者の懐中電灯やスマートフォンの光を制限しての鑑賞となった。

 二和地区に住み、親子で来場した父親は「ご近所の方がこちらでボランティアをされていると聞いて、初めてこのイベントに来ました。ホタルがたくさんで、目の前にも飛んできたりしてびっくりしました。なかなか見られない光景が見られて貴重な体験」と話した。

 斉藤さんは「私たちの夢は、この蛍の夕べを続けることと、現在は御滝不動で育ったホタルだけでは数が足りないので、他のところで育てたホタルを合わせて放虫しているが、いつかはこの地で、自然サイクルの中で育ったホタルだけで蛍の夕べを楽しみたい」と意欲を見せる。

 また「ボランティア活動の人手はまだまだ必要。飛び入りでの参加も歓迎なので、第4土曜日の10時~12時の活動時間に来てもらえたらうれしい」とも話している。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 後列一番右が代表の斉藤征昭さん。竹とんぼの会のみなさんと

  • ホタルが放流されたせせらぎ

  • 子ども和太鼓高野太鼓

  • 同イベントの告知ポスター

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MyFuna編集部

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