2019年06月06日 配信

6/6(木) 「あんど」が障がい者等の入居・住居支援

「生活サポート付き住居」を全国展開へ

 市役所近くの藤代ビルにある「あんど」(船橋市湊町2-5-4-302、TEL 047-404-1940)が現在、住宅確保要配慮者の住まいと安心をサポートする「生活サポート付き住宅」において、全国展開を目指している。

 障がい者や単身高齢者などが賃貸住宅の入居を希望しても、家賃滞納や孤独死、偏見などがあり、物件オーナーや不動産会社から敬遠されがち。最近では出所者やDVの被害者、加害者からの問い合わせも増えているという。家が火事で全焼してしまい、住む場所がないなどのケースもあったというが、「あんど」ではこのような住居弱者をサポートするシステムを構築している。

 「あんど」は2017年、福祉事業者と不動産会社が共同で立ち上げた会社。住宅確保要配慮者の事情をよく知る「ふくしねっと工房」の代表取締役友野剛行さんと住宅弱者の住居確保の難しさを実感してきたという不動産関連業「山盛」の取締役西澤希和子さんが手を組んだ。

 2017年12月には、「障害者総合支援法」に基づく「指定相談支援事業所あんど」の指定受け、2018年3月には「居住支援全国サミット」で先進事例として事例報告も行った。さらには同6月、「住宅確保要配慮者住居支援法人」の指定も受けている。

 「あんど」の住宅確保要配慮者の入居支援は、物件オーナー、不動産管理会社、入居者が安心して暮らせる「生活サポート付き住居」の仕組みを実践している。

 具体的には、「あんど」が家賃を保証、総合警備保障会社「ALSOK」と契約し、入居者の財産や権利、後見人制度利用などをサポート。さらにケアマネジャーや福祉サービス事業者、各種ケースワーカーなどとも連携、死亡・失踪の際の遺品整理費用も保証している。担当スタッフによる週一の電話や月一の訪問なども行い、全て住居人一人一人に合わせた完全オーダーメードで実現している。

 市内だけでなく、県外からも「『生活サポート付き住居』の問い合わせは多いというが、紹介できる物件が足りていないのが現状とのこと。「物件提供者からのお問い合わせもお待ちしております」と話すのは、同社で問い合わせ窓口を担当している新井晴代さん。

 川崎多摩区では、引きごもりがちだった男性が路上でスクールバスを待つ児童20人を殺傷し、自らも命を絶った痛ましい事件がおきた。東京都練馬区ではその事件を連想したのか、引き込もりで家庭内暴力もあったという息子を父親が殺害するという事件が世間を騒がせた。友野さんは事件を知った時、「間に合わなかったか」との思いを強くしたという。

 友野さんは「この取り組みを船橋市内だけでしか解決できないのでは意味をなさない」と話す。「全国展開して連携を図ることで、居住地の選択肢も増え、救える命がある」とも。

 住宅確保要配慮者のサポートや、引きこもらせるのではなく、社会へ出る扉を開くサポートもできるという「あんど」の取り組みが、各業界からも今後ますますの期待を集めている。

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