2019年06月05日 配信

6/5(水)藤原のヘアサロンオーナーが「千葉県の名工」を受賞

理容師としては船橋市初

 藤原で長年営んできた「HAIR SALON MUSASHI」(船橋市藤原1-4-23)のオーナー武藏均(むさし ひとし)(57)さんが6月3日、「平成30年度千葉県の卓越した技能者(千葉の名工)表彰」を理容師として市内で初受賞したことを報告するために、船橋市役所(船橋市湊町2-10-25)を訪問した。 

 「自分がまさか卓越した技術者として選ばれるとは思ってなかった」と率直な感想を話す武藏さんだが、同サロンの3代目で、1981(昭和56)年から現在に至るまで約40年理容業に従事してきた。多くの理容競技大会において優秀な成績を収め、過去には全国大会で準優勝もしている。

 特に「スライドカット技法」という、部分的に毛束を引き出し、ハサミを入れながらそぐようにすべらせるカット法の第一人者であるとともに、2006(平成18)年から全国利用生活衛生同業組合連合会の中央講師も務め、後継者の指導育成・全国の理容師の理容技術の向上に尽力・貢献している。

 「千葉の名工」は千葉県内に就業している熟練工としての技能を持つ者のうち、特定の技能に極めて優れた者で、その技能について千葉県内の業界において第一人者と目されている者に対して表彰するもの。2018 (平成30)年度は千葉県の卓越した技能者(千葉県の名工)として他9 人が表彰されている。

 武藏さんには姉と弟がいるが、理容には関係のない職に就いているという。武藏さんも一時は一般企業への就職にもあこがれたというが、母親が何気に出してきた武藏さんが小学6年生の時に書いた作文には、「野球かおやじの後を継いで日本一になる」と書いてあったという。

 「再現性を大事にしている。自分でセットしやすいようにすることを心掛けている」と話す武藏さん。「いくらヘアサロンで仕上がりがよくても、家に帰り髪を洗っていざ自分でセットとなった際に、再現できなければ意味がない」とも。市長が「カットの方法で仕上がりが違ってくるのですか」と聞くと、「全く違います」と武藏さん。同サロンは、3~4割が女性客だという。

 時代はAIで理容の世界も薬剤など日々進歩している。しかし、武藏さんは「基本はアナログの世界。技術ばかりでなく人として和をもって接していけるよう、若い世代にも出会いを大事に人との接し方を伝えていきたい」と話す。 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • スライドカット技法を説明する武藏さん

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MyFuna編集部

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