2019年05月25日 配信

話の文字が造形作品に

5/25(土)アンデルセン公園でアーティスト一家の企画展

「家族の力」で童話の世界を立体表現

 ふなばしアンデルセン公園子ども美術館(船橋市金堀町525、TEL047-457-6661)で企画展「コトバノクニ」が5月25日から開催される。

 同企画展では、彫刻家の大西治さん、デザイナーの大西雅子さん夫婦とその長女の大西野々さん(アーティスト)が現代版に書き起こしたアンデルセン童話「イーダちゃんの花」の世界を表現する。

 大西治さん(56)と雅子さん(58)は京都府船井郡京丹波町在住で、野々さん(26)は東京都八王子市在住。親子で作品を製作するのはこれが2回目となるという。

 同美術館では年4回企画展を開催しているが、今回の「コトバノクニ」が今年度1回目の開催となる。同美術館の柴田孝利さんは「今回の作品は今まで中でも非常に素晴らしく、緻密で完成度が高く、力がこもっている」と絶賛する。

 通常の展示は作家の既存の作品と課題に即したものを制作してもらい展示してきたが、今回は全て新作となる。大西さんたちは昨年秋から船橋に足を運び、同美術館のコンセプトに合う作品を制作してきた。アンデルセンの童話を野々さんが現代風にアレンジし、作品は童話の1ページごとにテーマを決めて、雅子さんが企画、デザイン。治さんがそれを形にした。柴田さんは「伝統的な浮世絵が絵師、彫師、摺師と分業したように、家族それぞれが分業して、互いにフォローしながら作品を作っている」とも。

 野々さんが書き起こした現代版の「イーダちゃんの花」は9ページに渡り、そのページごとに言葉をバラバラにして、さまざまな素材で文字を立体アートに仕上げている。1ページと2ページは、文字をくりぬいたMDFボードの立方体を積み上げあり、5ページ目は発砲スチロールで作った文字を積み上げるなど、空間を使って3200以上の文字で繰り広げる独自の世界が広がる。雅子さんは「作品は子どもの目線に合わせ、素材は子どもたちに危険のないようなものを選んで作っている。親子で話しながら言葉の世界を楽しんでほしい」と話す。

 「子どもの頃は夏休みの宿題を美術の先生だった母に厳しく指導されたが、今になって、その時に言っていた意味がわかるようになった。親子だと互いの感性がわかり、信頼もしているので任せて安心」と野々さん。治さんと雅子さんは「一緒に作品を作り、娘の成長を感じる。今では家族は一番の友達」と笑顔を見せた。

 開催は7月21日まで。入館無料、公園への入園料が別途必要。

  • 作品を説明する大西さん親子

  • 屋外に置かれた作品も

  • 照明を使った幻想的な世界

  • 子どもの目線に合わせた作品

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