2019年05月08日 配信

オーナーの伊川さん

5/8(水)大久保商店街に塾カフェ「Tres Café」

昼間はタピオカメインのカフェで夜は塾に

 京成大久保駅前から続く大久保商店街に「Tres Café」(習志野市大久保1-18-9、TELなし)が4月22日にオープンし、昼はタピオカドリンクをメインとするカフェ、夜は高校生を対象とした塾として営業し、近隣住民から注目を集めている。

 同店のオーナーは栃木県出身の伊川夢起(ゆめき)さん(29)。日本大学生産工学部(習志野市泉町)の卒業生。伊川さんが大学3年生の時、塾講師のアルバイトの仲間2人とともに合同会社CROP(クラップ)を立ち上げ、教材の作成や販売のほか、「子どもたちに学校でも家でもない、第3の場所を提供したい」との思いで、小中学生を対象とした「学習塾TRES(トレス)」(船橋市三山4)の経営を始めた。

 同塾で子どもたちと接している中で、発達障害のひとつである学習障害(LD)のため、うまく学習に取り組めない子どもがいることに気がついた伊川さん。伊川さんは、全ての子どもの個性に合った学習を提供したいと、LD・ADHD等の発達障害に関する研究、LD等を有する子どもに対する教育の質的向上などを目標とする「日本LD学会」の正会員になった。その後、特別支援教育士の資格を取り、船橋市三山に発達障害、身体障害、知的障害を持つ子を対象とした「放課後デイサービス クラップ」を開所した。

 現在では、「学習塾TRES」は三山と田喜野井の2店舗を展開、「放課後デイサービス クラップ」は三山と大久保に合わせて3店舗に広がった。そのほかに、伊川さんの地元栃木県でも学習塾を展開し、伊川さんは宇都宮市で子どもを対象とした料理教室など、食育に関する事業を行う「Cooking&Glow」の役員も務めている。

 今回新しく「Tres Café」と、カフェをオープンした理由は、社員の妹が「カフェを開きたい」という夢を持っていたことのほか、塾やデイサービスに通っている子どもの保護者からの「子どもが塾に行っている間に待っている場所がほしい」との声があったことがきっかけとなった。また、高校生から「小中学生だけじゃなく、高校生を対象とした塾を開いてほしい」との声もあったため、「だったらカフェと塾を合わせてみよう」と実現させた。

 店舗面積は約11坪。内装は「蔵6330」(高根町1781-2)を手掛けたデザイナーに依頼。木をふんだんに使用し、スタイリッシュな空間に仕上げた。工賃を削減させるため、テーブルの製作やタイル貼りなどは自分達で行ったという。「昼がカフェ、夜が塾なので、店内の電気はスマホでの操作で、蛍光灯の明かりと暖色系の柔らかい光に切り替えられるようにしました」と伊川さん。

 看板メニューは生タピオカを使用したタピオカドリンクで、「パールミルクティー」(480円)、「チョコレートパールミルク」(530円)、「沖縄産黒糖と北海道産クリームチーズの黒糖パールミルク」(580円)など11種類のタピオカドリンクを用意。そのほか、オーガニックハーブを使用した「オーガニックティー」(300円)や、モクテル(330円~)も提供する。大久保商店街にある「大久保園」(習志野市大久保3-15-3)の高級茶葉を南部鉄器で淹れた日本茶とわらび餅などのデザートセット「ジャパニーズティーセット」(600円~)も今後提供する予定だという。また、学生と「チーパス」を提示した客はドリンク全商品50円割引が受けられるという。

 伊川さんは、「若い世代のお客さんがたくさん来てくれていますが、いろいろな世代に気軽に入ってもらいたい」と笑顔で話す。

 営業時間は平日=カフェ10時~17時、テイクアウトは18時まで利用可。塾17時~。土曜=カフェ12時~19時(タピオカがなくなり次第終了)。日曜定休。

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 店舗内観

  • 店舗外観

  • カウンターの壁には教材も展示

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