2019年04月29日 配信

イベントの様子

4/29(月)高根公団駅そばに新設の「こむはにぃカフェ」で第2回イベント

障がいのある人も夜まで外で過ごせる場の提供

 新京成線高根公団駅から徒歩約2分の場所にある就労継続支援A型事業所「こむはにぃ」(船橋市高根台7-13-13、TEL 047-401-8191)に併設されたカフェ「こむはにぃカフェ」で4月26日の夜、2回目となる「あなたのそばdeないと」が開催された。

 「こむはにカフェ」は今年1月16日、就労継続支援A型事業所「こむはにぃ」の1階にオープンしたカフェで、同事業所を運営する一般社団法人honeybee代表理事の西島希美さんが自らキッチンに立ち、切り盛りしている。店内には大人数で囲める大きなテーブルのほか、2~4人テーブル席も用意している。

 「カフェは、事業所の利用者さんにとってのお仕事の場の提供でもありながら、障がいがある人もない人も、ごちゃまぜで集える場所を提供したくてオープンさせました」と西島さん。

 カフェをやろうと決めてから、一番最初に決めたメニューは「蕎麦サラダ」(680円)だったという。「栄養価が高い蕎麦をメニューに取り入れたくて。蕎麦サラダは、十割蕎麦とサラダのプレートですが、オーダーを受けてから提供するまでに30分かかるので、了承をいただいてから作っているんです」と西島さん。

 そのほか、ハンドドリップコーヒーや千葉県産の生はちみつを使った「はちみつミルクコーヒー」(500円)といったドリンク類のほか、「ハムガレット」「はちみつシナモンガレット」(各700円)、「ベーコンピザ」(680円)などカフェメニューも用意する。

 通常は11時30分から15時までの営業の同店だが、イベント「あなたのそばdeないと」は18時~21時で開催する。同イベントは西島さんと湊町の会社「あんど」のスタッフ・松尾ゆう子さんが企画・運営している。

 「日ごろ、事業所などから17時、18時に帰って、一人で長い夜を過ごしている事業所の利用者さんも多くいらっしゃいます。一人でカフェまで来て、一人で帰ることができる人に声を掛け、たまには、誰かと過ごす夜を提供できる場にできたら」と松尾さんは話す。

 「あんど」(船橋市湊町2-5-4-302)は不動産関連業の山盛(千葉市若葉区)の取締役・西澤希和子さんと薬園台駅近くに本部を構える障がい福祉サービス業「ふくしねっと工房」(船橋市滝台町33-4)の代表・友野剛行さんが共同代表となり2017年に設立された企業。障がいや高齢などで生活上の困りごとを抱えている人や、賃貸物件オーナー、不動産・管理会社に対する賃貸保証会社となる。

 あんどの松尾さんは「私たちは、障がいを持つ方など、住宅確保要配慮者と呼ばれる方たちに対し、生活サポートサービスのある住まい提供のお手伝いをしています。障がいのある方でも、おひとりで一般のマンションなどに住めるようサポートしています」と話す。

 「そのような方たちにとって、みんなでご飯を食べたりできる場を作れたらと思い、長野県で3年ほど前から開催されている『ごちゃまぜカフェ』をお手本に開催してみています」とも松尾さんは続ける。

 障がいがある人もない人も、自身が持参したお金で参加費を支払い、食べたいものを注文し、大きなテーブルを囲んで同じ空間で食事を摂る。食後に帰りたい人は帰り、残っておしゃべりを楽しんだり、参加者同士でボードゲームをしたりなど、参加者が思い思いに過ごせる場となっている。

 「イベント以外の日も、カフェはどなたでもご利用いただけますので、障がいのある、ないに関わらず、多くの人が集える場になれば」と西島さんは話している。

 店内では古いレコードの販売も随時行っている。カフェの通常営業時間は11時30分~15時。日・月曜、祝日定休。土曜日は不定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 事業所に併設されたカフェの外観

  • 左から西島さん、中尾さん、運営に関わるスタッフ

  • 音楽に合わせてダンスするシーンも

  • 提供された料理をスマホに収める参加者

この記事を書いた人

MyFuna編集部

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