2019年04月20日 配信

座談会に参加したけんせつ姫たち

4/20(土)建設業で活躍する「けんせつ姫」座談会開催

現場で働く女性の声に国土交通省も注目

 建設現場で働く女性職人及び現場監督たちによる本音の座談会「けんせつ姫 座談会」が4月19日、「ピーターパン珈琲 船橋三咲店」(船橋市三咲4-12-20)で開催された。

 同座談会の主催は、フリーペーパー「けんせつ姫」編集部で、編集長は建設・土木業を営む「土佐工業」(船橋市三咲4-11-6、TEL 047-449-7305)の女性社長・柴田久恵さん(46)。

 同誌は2018年2月に創刊し、同12月に「日本タウン誌・フリーペーパー大賞2018」の企業誌部門・最優秀賞を受賞した。今年2月に2号目を発行し、建築や土木の業界の現場で働く女性にフォーカスした今までにないスタイルのフリーペーパーとして注目を集めている。

 2回目となる今年の座談会には、創刊号と2号目の冊子に掲載された職人や監督と、3号目に掲載予定の女性14人が参加。仕事のやりがいや魅力、人材不足と言われている建設業界においての女性の働きやすい環境づくりについて意見交換を行った。

 また、今回は国土交通省 土地・建設産業局の渡邊広樹さんや千葉県建設業協会本部の荒井さんも出席し、行政と現場で働く女性たちが直接言葉を交わせる会となった。

 「子どもがいる女性が、今の仕事を続けていくために工夫していることと課題」の議題では、「週6で働かなければいけないので土曜保育を利用し、お迎えに行けない時には旦那に行ってもらう」「子どもが小さいころはおばあちゃんに預かってもらうこともあったが、子どもも『また置いていかれる』とわかるのか仕事に行くのも大変で、スキを見て靴を持って裸足でこっそり抜け出したことも」などの苦労話が出た。

 仕事と子育てを両立しながら働く建設業の女性たちには、企業側や夫、家族の理解と協力も必要だ。「毎朝学校の見送りをしてから出勤し、学校や保育園の行事へも出席できるなど、当たり前に女性ができる環境が作られることが、ひいては業界全体のイメージアップにもつながるのでは?」と、現場監督の田丸綾子さんは話した。

 女性ならではの配慮や仕事について、外壁の施工を行う宍倉愛美さんは「その場の作業をするだけでなく、先を見据えた丁寧な仕事や目線は、女性だからできる部分もあると思う。この業界に絶対に女性は必要」と話す。

 現場監督の花嶋香奈さんは、「資格を率先して取り、現場で実際にやらせてもらうことで、職人さんの苦労や大変さが体でわかるので、気持ちを配慮して指示が出せるようになり、円滑なコミュニケーションに繋がる」とも。

 昨年の座談会でも話題に上がったトイレの問題は、やはり建設業界の女性達にとって一番の課題として盛り上がった。大手建設会社では男女別のトイレや更衣室が設置されているが、中小企業の担当する現場ではそうはいかないという。トイレを設置するスペースを確保できないことも多いため、多くの女性職人が苦労しているようだ。

 編集長の柴田さんは「建設業はインフラの整備に絶対に欠かせない仕事。今は人材不足で外国人の雇用をしている企業もあるが、できるなら日本の技術は日本の若者に受け継いでいってほしい。そのために、団塊の世代の職人さんたちがいなくなってしまう前に今から種をまいておきたい」と話した。

 国土交通省の渡邊広樹さんは「技能者の女性職人さんと接する機会は今までになかったので、大変貴重な声を聞かせてもらった。男女関わらず、誰でも働きやすい環境づくりを今後も取り組んでいきたい」と話した。

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