2019年03月15日 配信

50才を機に作家活動に専念するオーナーの中原さん

3/15(金)船橋のハンバーガー専門店草分け「GOLDEN BUGER」が4月中旬で閉店
オーナーの中原さんは念願だった作家活動に専念

 船橋の手作りハンバーガー専門店の草分け的な存在として知られるバーガーBARの「GOLDEN BUGER」(船橋市本町1-13-14、TEL047-498-9169)が4月中旬で閉店することが分かった。

 元バーテンダーで料理人として修業を積んできた中原宙さん(50)が、「ハンバーガーっていま旬なんだなぁ。船橋にはバーガーBARがないから作ったら流行るんじゃないか」と、考えて2009年12月に9坪のハンバーガー専門店を開業した。

 当時、ハンバーガー専門店は都内には多数あったが、船橋市内にはほぼ皆無。ハンバーガーはチェーン店で100円程度で提供するのが当たり前だった時代。試行錯誤しながら贅沢バーガーとしてのハンバーガー文化を船橋に根付かせる立役者として寄与してきた。

 中原さんは、プライベートでも大のプロレスファン。プロレスファンがプロレスファンとともにプロレスについて熱く語り合う「プロレスミーティング」を4年前に企画し、初年度にプロレスライターとして著名なターザン山本さんをゲストに呼ぶことに成功した。その後、毎年1回開催し、プロレスラーの鈴木健三さん、プロレスラーで俳優の藤原組長などもゲストでやってくるほどのイベントに成長させた。

 さらに、船橋市のご当地キャラクターとして知られる「ふなっしー」が人気絶頂期には、船橋の梨と小松菜を使った「ふなっしーバーガー」を開発。ふなっしーから公認を受けて西武百貨店の催事で販売するなど船橋のなしPRにも貢献した。

 全国からプロレスファンやふなっしーファンがやってくる同店だったが、昨年末に中原さんのたった一人の母が子宮頸がんを発症した。病院と店の営業を並行しながら看病していたが今年2月に入って病状が急変、帰らぬ人となった。失意の中に「長年の夢だった作家活動への専念をする機会」と一念発起して閉店を決意した。「昔っから50才になったら作家になると友人たちには宣言していたんです」と笑顔を見せる。

 これまで続けてきた同店のブログやツイッターなどでの情報発信は継続する予定だという。フェイスブックで発表した同店の閉店、情報をキャッチした閉店を惜しむ馴染み客が連日駆け付けているという。毎月開催してきたナイトイベント「バーガーナイト」も残すところ3月23日と4月の2回のみ。中原さんは、魂を燃やし尽くすように営業に全力を注いでいる。

 営業時間は、18時~翌4時(月~金)、土日は11時半~。火曜定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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