2019年03月02日 配信

国道14号沿いにある加藤さん自宅敷地内のALKAS

3/2(水)西船橋駅近くにクラシック音楽専用のコンサートサロンALKAS
教員を定年退職後、自宅敷地内で開設

 西船橋駅近くに昨年10月24日、市民音楽家が自宅の敷地内をつかってクラシック音楽専用のコンサートサロンALKAS(船橋市西船4-1-8、TEL047-435-0833)を開設した。

 千葉県内で中学校・高校の英語教諭として勤め上げた加藤義男さん(62)が、定年後音楽大学別科を卒業して開設した。ホールの面積は、約55平方メートル、客席は50席。天井は、音楽の響きなどを考慮して約5.5メートル確保、壁も音響に配慮したものを採用している。

 ホールのほか、受付も併設しているエントランス、更衣室や楽屋、トイレは男女別に設置。特に女性用のトイレは2個室用意している。また、演者用のトイレがバックヤードから直接入れるように配慮も。建物内は入口の門から全てバリアフリー。丘陵に登る坂道の入り口付近に開設された同サロンだが、施設内は全てスロープを設置しているので高齢者や車いす、ベビーカーでも訪れやすい環境になっている。

 ピアノは、米国と独国の高級ブランドで知られる「スタンウェイB-211」を常備。PAや録音システムなども配備。また、車通りの多い国道14号線沿いにある為、防音壁を最大90センチまで厚くし中からの音漏れ、外からの雑音カットなどにも配慮している。

 加藤さんは、高校時代にピアノを習い始めたのを機に音楽家を目指した。しかし、音大受験に向けての準備不足を感じ、受験前に音大受験を断念したという。県立中・高校の教員として勤務するかたわら吹奏楽部などの顧問も務めた。妻の恭子さんも同じく教員、音楽教員だったという。

 音楽という共通の趣味を持つ二人は、若いころから「いつか地元に音楽家が集うホールを開設したいね」と、夢を語り合い、各地のコンサートホール、コンサートサロンを見学するなどして時間を過ごしてきた。しかし、恭子さんは10年前に他界。加藤さんは、定年まで勤め上げ、念願の音大別科を受験、専門知識を磨いたのち、それまでの貯金と退職金を使って二人の夢だったコンサートサロンを開設した。

 「船橋市はスポーツが盛んだし、レベルも高い。でも、音楽のレベルも負けないくらい高い。なのに、市内によい響きの空間がまだ少ないと感じていました。多くの音楽家に利用していただきたい」と加藤さん。既に、12月まで予約が入っているという同サロン。3月~4月は予約が毎週末埋まっているという。週末は8月~9月、平日も予約が入っていないという。

 利用料金は1時間当たり、平日4,000円、土日祝5,000円。ピアノ使用料金は、平日2,000円、土日祝3,000円。土日祝限定のパック割引もあり4時間3万円、5時間3万7000円、6時間4万4,000円、7時間5万2,000円(いずれも消費税込み)。営業時間は、11時~22時、木曜日定休。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • スタンウェイのピアノと演者用のステージ

  • 50席の客席

  • 控室ではPA操作もできる

  • スロープが設置されている入口

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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