2019年02月25日 配信

2/25(月)市民公開講座「歯科と全身疾患」

歯周病を予防し全身疾患を防ぐ

 船橋地域福祉・介護・医療推進機構が主催する市民公開講座「歯科と全身疾患」が2月23日、東部公民館(船橋市前原西2-21-21)の3階第2・3集会室で行われ、30人ほどの住民が参加した。

 講師を務めるのは山崎歯科医院の院長山崎繁夫さん。人体に棲みつく細菌が約700種あるという話から導入し、体内で細菌密度が一番高いのが「歯垢」だと説明。その数は糞尿中のそれよりも多いという。

 というのも口の中は細菌の人体最大・最強の微生物の培養器だという。37度の常温、酸素の少ない環境、唾液による適度な潤い、食物残渣などの環境がそろっている。

 口の中の細菌は、歯を溶かして虫歯を作る、歯肉に炎症を起こして歯周病を発症・進行させる、肺に入り込んで肺炎を引き起こす、血管に入り込んで内臓や脳、心臓の病気を悪化させる、認知症を悪化させる、妊婦は胎児の成長に影響するなど、体に悪さをする。

 「健康ライフはお口から・・・」をキーワードに、全身の健康を害する「歯周病」について言及。山崎さんは「歯肉が少しでも腫れているだけでも、それは歯周病です。そしてほとんどが無症状で悪化していくことに気付けません」と話す。歯を失う原因の第1位が歯周病。

 歯周病と全身の関係として、歯周病原菌が心臓や血管へ入れば動脈硬化や感染性心内膜炎や狭心症、心筋梗塞を引き起こす。心臓発作を引き起こす確率は約3倍になるという。気管支や肺へ入れば老人の死亡原因である誤嚥性肺炎を引き起こす。

 口腔内の細菌は夜眠っている間に最も増えるという。口の中のメンテナンスとして、歯医者が行うプロフェッショナルケアと自身が行うホームケアがあり、ブラッシングだけではきれいにできないので、歯間ブラシなどを使った歯間の清掃、洗口剤を使うなどが大事とのこと。

 歯周病の人の治療前の歯と治療後の歯の写真を比較し、「一見同じように見えるかもしれないが、治療前は歯茎が腫れているのに対し、治療後は腫れが引き歯間に隙間ができています。これは歯周病が治ったことを意味します」と話した。

 入れ歯に付着した細菌も同様で、清潔に保つことが全身疾患を悪化させることを防ぐ。いずれにしても「歯医者へしばらく行っていないという人は、なんでもなくても歯医者に行ってみてください」と締めくくった。

 その後は恒例の福祉・介護・医療無料相談会。土居内科医院の副院長土居良康さん、野口歯科の院長野口隆司さんらも参加し相談に応じた。順番待ちをしていた二和東在住の森さんは「母のために訪問診療について聞きたいと思っている。手続きなどどうしたらよいのか確認しようと思う。講演でそんな話も聞ければ尚よかった」と話した。

 海神在住の女性は「寝ている間に歯ぎしりをしているようなので、歯科受診の前に予備知識を入れようと思って話を聞いた。講演会は予約などしないでも参加できるのがよい」と話した。

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