2019年02月20日 配信

2/20(水)船橋アリーナでボランティアが展示する「ひなまつり」 

きっかけは「商店会を盛り上げたくて」

 船橋アリーナ(船橋市習志野台7-5-1)のエントランスホールで、2月20日からボランティアによるひな人形の展示が始まっている。

 エントランスホールには段飾りになったひな人形や、明治時代から保管されている貴重なひな人形など20セット以上が並び、子どもの水泳教室で訪れた親子などが「わぁ、すごい! おひなさまがたくさんある」と足を止め、ひな人形を眺める姿が見受けられた。

 同展示を取り仕切るのは、高根木戸中央通り商店会にある美容室MA-VIE(船橋市高根台6-23-22、TEL 047-462-7587)の前店主であり、約10年前まで同商店会の会長を務めていた對馬(つしま)陽子さん。高根木戸中央通り商店会の仲間やボランティア活動で知り合った仲間が手伝い、2月19日午前7時から搬入、飾り付けなどを行った。

 ここに並ぶひな人形は、すべて對馬さんが保管する私物。「昔からひな人形が好きだった」という對馬さんが所持していたものや、寄付されたものもあるという。「毎年箱から出しては、飾ったあとに傷んだ部分を人形師に修復を依頼してしまう、という作業を繰り返している」とも続け、「一番のお気に入りは、明治時代に作られ、今年で128歳になるひな人形よ」と笑顔を見せる。

 この展示を始めたきっかけは、對馬さんが現役で店舗に立ち、商店会会長をしていた10年以上前、商店会連合会の視察旅行で訪れた大分で出会った「ひなまつり」がきっかけだという。「そのひなまつりがとても素敵だった。当時、私たちの商店会にも空き店舗がたくさんあったので、自分の商店会を少しでも盛り上げたいと、空き店舗にひな人形を飾ってみたのがきっかけ」と對馬さん。

 しかしその後、空き店舗があった場所はマンションに変わり、ひな人形を飾る場所がなくなってしまった。その頃は比較的エリアの近い芝山団地商店会でひな人形を飾らせてもらったこともあったという。「どこかひな人形を飾れる場所はないか?」と探していたところ、船橋アリーナを使ってはどうかという助言があり、現在に至っている。

 一緒に設置作業をしていたスタッフは「たくさんあるひな人形だが、お内裏様とお雛様、そのほかの飾りなど、どれとどれがセットなのかは、對馬さんがいなければなかなか見分けられない」と話す。実際、設置作業の間に「この上の2つ(お内裏様とお雛様)はこのセットじゃないわ。間違ってるわよ」と對馬さんが指示を出す場面も。「1日だけの設置では、なかなか完璧には仕上がらない。開催期間中に少しずつ良くしていく」と對馬さん。

 展示は3月4日までだが、4日に撤収作業をする予定。閲覧無料。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 對馬さんと明治生まれのひな人形(写真右側)

  • 明治生まれのひな人形

  • 指示を出す對馬さん

  • 集まったボランティアの人々

この記事を書いた人

yumiko_mikami

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MyFuna編集長のミカミです。子育て中の主婦ですが、MyFunaを通し、自分が住む街を知ることの大切さに気づかせてもらっています。
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