2019年02月10日 配信

学芸員の畑山さん

2/10(日)飛ノ台史跡公園博物館で取掛西貝塚の出土資料を展示 

一万年前の貴重な資料の企画展

 飛ノ台史跡公園博物館(船橋市海神4-27-2)の1階で企画展「一万年前の取掛西貝塚」が2月1日から開催されている。

 取掛西貝塚(船橋市飯山満町1丁目および米ケ崎町)は宮前川と飯山満川の間の台地に広がる地域に発見された約1万年前の縄文時代の貝塚と集落跡。1998年から調査が始まり、2008年の第5回目の調査で市内最古となる約1万年前の縄文時代早期前半の貝塚を伴う集落や日本最古となる動物儀礼跡が発見されたことから、2016年から船橋市初となる国史跡指定を目指して調査を開始。同企画展ではこれまでの調査でわかったことを披露する。

 同貝塚から発見された土器は撚糸(ねんし)という細い縄目の文様をつけられたものと文様のない無紋のものがある。これらは縄文時代早期前半(約1万年前)の土器の特徴で、企画展の展示では時代と共に縄文土器の文様が複雑化していく変遷を見ることができる。

 また、同貝塚からは現在の神奈川県、東京都、埼玉県、栃木県、茨城県それぞれの地域の特徴を持った土器が見つかっているため、推測できる当時の地形や物流の様子などをパネルなどを用いてわかりやすく展示している。

 飛ノ台史跡公園博物館の学芸員・畑山智史さんは「発見された近隣県の特徴を持つ土器が一堂に並ぶのは見どころのひとつ」と話す。

 日本最古の動物儀礼跡は会場の床に実物と同じ広さを区切って、儀礼に使われたイノシシやシカの頭骨の模型や写真が並べられて再現されている。また、同貝塚から剥ぎ取って移設された実物の貝層展示も。ヤマトシジミを中心に当時の土器や石器、動物の骨などが一緒に堆積されている様子は発掘現場を再現したようにもみえる。

 同企画展の会期は3月3日まで。2月9日~11日の3連休には入館料が無料となり、各日の11時と14時からは学芸員による同展示の解説が行われる(事前申し込み不要)。また、3階では昨年国立東京博物館とパリの日本文化会館で展示された小室上台遺跡出土の「バイオリン型土偶」が凱旋展示されている。

  • 2階から見た動物儀礼跡

  • 子ども用の縄文人変身衣装

  • 道具として使われた石器の数々

  • 近隣県の縄文土器の破片が一堂に

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