2020年02月05日 配信

山神の舞

2/5(水)船橋大神宮で節分祭

奉納神楽や豆まきが盛大に

 船橋大神宮(船橋市宮本5-2-1、TEL 047-422-2333)で2月3日、節分祭が行われた。

 節分は、毎年立春の前日に、その年が災いなく過ごせるように、また漁業においては大漁を、農業においては五穀豊穣を祈って行われる。

 午前10時頃、雅楽の音が境内に響き、神事が始まった。松戸徹市長をはじめ、大神宮総代や氏子内で招待された年男、年女など総勢80人ほどが拝殿でお祓いを受けた。午前11時頃には、お祓いで清められた人たちが宮司や雅楽の楽団に先導され、厳かに神楽殿に進んだ。神楽殿では神楽が奉納された後、厄除けの豆まきが行われた。

 この日奉納された神楽は例年の節分祭と同じ4座。大神宮楽長の石井信生さんから4座について説明があった。

 最初は神様のお越しを願い四方を固めて清める、数少ない素面での舞「巫女(みこ)舞」。2番目は「猿田彦(さるたひこ)の舞」で、神様を丁重に案内する。

 3番目は「恵比寿(えびす)・大黒舞」で、節分祭の時だけ2人舞になり、大漁や五穀豊穣を祈る。最後は「山神(さんじん)舞」で、山の神の鍾馗(しょうき)が鬼退治をする。青鬼だけのことが多いというが、今年は赤鬼も出演、あえなく退治された。

 直後には裃を付けた年男、年女などにより福豆、おひねり、餅、みかん、菓子などが見物客に撒かれ、祭りは最高潮に達した。

 高齢者や小さな子どもへの配慮もあり、ゆっくりと安全に餅拾いができるようにと、一角には子どもコーナーが設けられていた。

 外国人の参加も多く見られ、市内の外国語学校の教師をしているという弥藤さんは、学生60人ほどを引率して参加していた。

 国際結婚で現在はアメリカ在住の中川あかねさんは、2人の娘と一時帰国中。「子どもに『だるまさんと大黒さん』の本を読み聞かせたばかりで、大黒さんには子どもが興味を持ち、文化がどんどんつながっています」と喜びを話し、「郷里の祭りがいつまでも続いてくれることを期待します」と、会場を後にした。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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  • 神官に導かれて氏子も神楽殿へ

  • 境内には人があふれる

  • 山神の舞

  • 豆をまく船橋徹市長

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