2019年02月03日 配信

2/3(日)西図書館で「葛飾地区の歴史」をテーマに船橋市指定有形文化財などを展示

「かつしか歴史と民話の会」の発行物をベースに

 西図書館(船橋市西船1-20-50)の2階ギャラリーで2月2日から「葛飾地区の歴史」をテーマに、歴史的名称を案内する資料が展示されている。

 「葛飾」とは船橋市西部地区の旧地名で、そのエリアにちなんだ展示物がギャラリーに並んでいる。今回の企画展示は、「かつしか歴史と民話の会」が昨年8月に発行した「かつしか歴史と民話の散策」がベース。

 同会は平成10年に結成以来、葛飾地区の歴史を紹介する発行物の制作や、歴史民話講座などの活動を続けているサークル。今回の展示は「かつしか歴史と民話の散策」で紹介している歴史的名所を、図書館資料と郷土資料館資料でより詳しく展示する企画だ。

 展示物には江戸時代に発行された「江戸名所絵図」などの図書館資料のほか、郷土資料館から船橋市指定有形文化財「瑞花双鳳五花鏡(ずいかそうほうごかきょう)」などの所蔵資料を出張展示。そのほか、太平洋戦争終戦時に米軍が撮影した航空写真で見る葛飾地区の変遷、「重右衛門ばなし」をはじめとする葛飾地区に伝わる民話を紹介する。

 来場者には「かつしか歴史と民話の散策」が1人1部贈呈される。同書はマップになっていて、両面カラー印刷。折りたたむとポケットサイズになり、広げるとA2サイズになる。各歴史的名所の説明も記されている。

 展示物の解説には地域の子ども達にも分かりやすいように、ふりがなを多めに振る工夫がされている。関連して、ギャラリー内の児童書展示コーナーには「今月の展示・昔話の世界」と称し、子ども向けの本のほか、昔話を読み聞かせする人向けの本も設置する。

 展示開催の初日である2月2日には、西図書館企画による「読みたい、知りたい、調べたい特別講座」として、口承文芸学研究家の米屋陽一さんによる「民話の伝承とハナシの発生」をテーマに講座が催された。

 米屋さんは、1960年大学時代から始めたフィールドワーク「聴き耳の旅」の記録を紹介。船橋の民話については「船橋の民話伝承に、『重右衛門(じゅえむ)ばなし』がある。『吉四六(きっちょむ)』『彦一ばなし』と互角なほどのボリュームや面白さがある」とその魅力を話した。

 「印内(いんない)を、地元や伝承では『いんね』と読む。漢字は後で音が先なのだから、時代の都合で地名を変えてしまうのは問題があると思っている。『北方(ぼっけ)』も、『きたかた』と読み方を変えてしまった。一部『ぼっけ(北方)四丁目』と残っているが、同じ地区に『北方(きたかた)小学校』があるので、通う子ども達はそのギャップをどう捉えているのか、また先生たちはどのように教えているのか興味がある」とも。

 講座の最後に米屋さんは、「明治から150年の近代化で、日本の民話はズタズタに総崩れし、口承されず新しい環境にかき消されていく。再構築していくことを大人が考えなければならないと心配している。また、声の文化は大量生産されるが、感動したものだけが残っていくことは歴史が証明している。声の文化をベースにしながら、紙芝居や絵本、シアター、歌物語などの媒体を使って伝えていくことを手放してはいけない」と熱く話した。

 展示は24日まで。2月14日は休館日。閲覧無料。開館時間は9時30分~20時。土・日曜・祝日9時30分~17時。

  • 2日に行われた講座の様子

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