2019年01月30日 配信

本の定義を説明する講師の戸川さん

1/30(水)西図書館で講演「図書館・ミライ図鑑」

カリスマ編集長・戸川さんが出版業界を語る

 船橋市立西図書館(船橋市西船1-20-50、TEL 047-431-4385)で1月27日、「カリスマ編集長が語る!本を“創る”ということ」が開催され21人が参加した。

 「夢を応援!図書館・ミライ図鑑」の2回目として開催された今回の講演は、有栖川有栖、北村薫、宮部みゆきなどの、ベストセラー作家を世に送り出したカリスマ編集長・戸川安宣さんが講師を担当。

 戸川さんは、船橋に住んで38年。大学闘争の時代に、出版社・東京創元社の編集部に声を掛けられ入社。入社当時、編集長や先輩が次々と退社する中、実力を発揮。東京創元社の倒産を乗り越え、再興した東京創元新社で社長、会長、顧問などを経て定年退社。現在も編集現場に携わっている。

 講演では、編集の流れを実務的なエピソードを交え話した。手書きが主流の時代、達筆で字が読めない著者の原稿を編集チェックした際の苦労話、ワープロ導入が盛んとなったがそれによる同音の変換誤字を最終入稿ぎりぎりになって見つけた話など、1970年代の出版業界の変革時代を話した。

 「近年、紙の出版物の休刊が相次いでいる。発行数は大きく減っていないが、部数の割合の減りは著しい。また、取次や書店の数も減っている」と出版業界の現状を話す戸川さん。「しかし、ネット販売やカフェを併設している本屋への営業など、時代に合った新たな販路を開拓する動きもでてきている」とも。

 参加者からの質問では、「新聞の活字のサイズが大きくなったが、本の出版ではどうなのか」「著者とのつきあいで心がけていることは」などがあがった。質問に戸川さんは、活字サイズの対比について数値や規格で具体的な説明で応え、著者とのつきあいに関しては、「自分はわがままな編集者で、嫌いな人とは関わらない。自分から著者を見つけて声をかけたこともある」と、印象的な作家との出会いやヒットしたときのエピソードを話し、講演を締めくくった。

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