2019年01月27日 配信

1/27(日)板倉病院で市民公開講座「あなたの健康寿命はまだまだ延びる」

一般市民100人余りが参加して盛大に

 船橋市内の医療系及び福祉・介護系の職に就いている専門職が集まって組織している公益社団法人船橋地域福祉介護医療推進機構が主催する市民公開講座「あなたの健康寿命はまだまだ延びる-鍵は腎臓にあり-」が1月26日、板倉病院(船橋市本町2-10-1)6階のカンファレンスホールで行われ100人余りの住民が参加した。

 同講座の講師は、社会福祉法人江戸川病院の生活習慣病CKDセンター長で、メディカルプラザ市川駅院長の佐中孜(つとむ)医師が務めた。講座では、「腎臓の長生き」と「慢性腎臓病があっても長生きするために必要なこと」について腎臓がカギになっていることを紹介。腎臓は、「糸球体」と「尿細管」からできていることを説明した。

 「糸球体」を大切にするために血液を濾過することと、尿をしっかり出す事の大切さを強調。「尿細管」を大切にするためには、尿流に停滞がない事や細胞毒性老廃物にさらされないこと、たんぱく質と結合した細胞毒性老廃物からの負荷を軽減すること、エネルギーを作るミトコンドリア、老化遺伝子のクロソー遺伝子がしっかり働く環境を作ることが必要だと話した。

 こうしたことを守るために、佐中医師が促進する「冷蔵庫ポスター」を提示。「食事の7ヶ条」「食事・運動・睡眠の3ヶ条」「心がまえの4ヶ条」「その他の6ヶ条」という20項目を紹介した。

 「食事の7ヶ条」は、「過去の食生活を捨てる」「食事は腹8分」「よくかんでゆっくり食べる」「野菜・果物を適切にとる」「腎機能に合ったたんぱく質とエネルギーをとる」「脂肪は控えめにする」「水分・塩分を適切にとる」からなっている。

 「食事・運動・睡眠の3ヶ条」は、「過度な運動・労働はさける」「適度な有酸素運動を心がける」「睡眠時間は7時間前後確保」から。「心がまえの4ヶ条」は、「前向きな気持ちを心がける」「ストレスをコントロールする」「食事内容は自分で考える」「家族の食事に合わせすぎない」から。

 「その他の6ヶ条」は、「規則正しく生活し、記録する」「かかりつけ医を決めて通院」「定期検診は欠かさず受ける」「ほかの病気を放置しない」「カゼ・感染症対策を行う」「ペットの健康に注意する」からなっている。

 こうした心がまえについて一つ一つ紹介し、これを通じて腎臓を健康に保つことで健康寿命がまだまだ延びると話して講座を締めくくった。

 講座の終了後、同講座の協賛で医療食のメーカーから制限食のカレーライスや手軽に栄養を補給できる補完食などが紹介され、参加者に手土産としてふるまわれた。また、講座の後には毎回恒例となっている相談会が行われ、推進機構の所属医師や福祉施設職員らが参加者からの切実な相談に応じた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
  • Youtube
  • TikTok
  • Webサイト
スポンサードリンク

記事の場所