2019年01月26日 配信

研究結果をスクリーンに映し出し、英語で説明する

1/26(土)県立船橋高校で台湾の学生を迎え英語による研究発表会

国立科学工業園区実験高級中学の生徒とともに

 千葉県立船橋高校(船橋市東船橋6-1-1、以下「船高」)の視聴覚室で1月22日、台湾から来日した学生らを交えてすべて英語での研究発表会が行われた。

 同校を訪れたのは、台湾でいうシリコンバレーにあり、プログラミングの世界大会で世界チャンピオンを輩出するなど「台湾を代表する進学校」とも称される国立科学工業園区実験高級中学(台湾では高校のことを高級中学と称する。英名はNational Experimental High School at Hsinchu Science Park)の生徒28人、そのうち14人が女子生徒。2年おきに交流会を実施し、この日は茶道体験などをしたあと、視聴覚室に船高の理数系クラスの1、2年生と台湾の生徒が集まった。

 約1時間30分の研究発表会の司会進行は船高生が英語で行う。プロジェクターを使って各校の生徒が数学、化学、生物、物理いずれかの分野から自分で決めた研究課題の発表をすべて英語で行うというもの。

 各発表の後には質疑応答の時間が設けられ、英語でのコミュニケーション力も要される内容。台湾からは2、3人が1グループとなり4つの研究発表が、船高からは5人の生徒がそれぞれ1人で研究発表を行った。発表をしたのはすべて2年生。

 発表内容は、台湾からは「The Mysterious Dancing droplets(踊る液体の神秘性)」と題しインクジェットに使われているインクに起こるマランゴニ効果の実験結果、テーマ「Oyster’s Leech(カキのヒル)」では扁形動物の捕食に関する観察結果、数学の研究結果は「2点の距離の条件」、物理は「ワイヤレス充電の研究」が発表された。

 船高生は、坂口智哉さんが「温度変化によるリンゴのエチレン発生量について」、大石芽吹さんが「フォトフェントン反応に与える鉄イオン濃度とpHの影響」、松永拓巳さんは「スペクトル型の並びを導く公式」、小林正陽さんは「粗い面に光を当てたときの散乱光の規則性」、西方友哉さんは「(各位の数+1)の総乗」について、各10分の持ち時間で発表をした。

 発表が終わると「どうしてそのグラフを用いたのか?」「○○の実験結果はないのか?」など、台湾側の学生から鋭い質問が飛び交った。視聴覚室では、船高生の1年生も発表を見ていたため、1年生から同校先輩に英語で質問が出たシーンも。なお台湾では中国語、台湾語などが話されているが、英語を公用語にしようという動きも出ている。実験高級中学のホン先生によると「台湾では小学1年生から英語を学ぶ」とのこと。

 船高は入試倍率が高く、進学校としても幅広く知られている。平成21年度から「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」指定を受け、先進的理数教育に力を入れている。「課題研究や高大連携をはじめとする理数系探究活動はもちろん、普通科も含めた広範な生徒を対象とした事業や小中高大連携など、さまざまな取り組みにより生徒の探究心と探究力を育成しています」と同校。同校の理数科は1学年40人(1クラス)、普通科は1学年約320人が在籍する。

 国際性の育成にも力を入れ、20年前からオーストラリアへの短期留学制度も行っている。また、6年前からは冬休み期間を使っての約1週間、台湾への研修旅行も実施。台湾への研修は、2年生希望者が参加でき、昨年は27人が参加。台湾では、今回来校した国立科学工業園区実験高級中学をはじめ、全3校の高校を訪問。訪問先の各校でプレゼンテーションをしたり、レクリエーションを楽しんだりしたほか、研究発表会も行ったという。

 「授業のなかでプレゼンの練習をする時間はないので、みんな各自で練習しました。台湾研修に行く前には、柏市でプレゼンテーションの練習のための合宿もしました。合宿には外国人の方で物理や化学などの学識もある方を5人ほど招き、さらに千葉大学に在籍する留学生、当校の卒業生にも集まってもらい、プレゼンを見てもらった後にアドバイスを受けたりもしました」と、教頭の齋藤先生は話す。

 こうした交流を積み重ねてきたことで、今年初めて船高での発表会が開催された。「こうした国際交流をきっかけに、生徒たちが世界に目を向け、さらなる飛躍を願いたい」と齋藤先生は話している。

  • 質疑応答で質問を投げかける船高生

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