2018年12月11日 配信

きららホールでの自主練習

12/11(火)きららホールで吉本ばななの「ふなふな船橋」を上演

市民が作る朗読劇を15日に

 船橋市民文化創造館「きららホール」(船橋市本町1-3-1 フェイスビル6F)で12月15日、吉本ばななさんの小説「ふなふな船橋」の朗読劇を公募により集まった市民が上演する。

 「ふなふな船橋」は2015年3月から8月にかけて朝日新聞の夕刊に連載された長編小説。同作品は、船橋に暮す孤独な女性が悲しみを乗り越えて成長していく様子を繊細なタッチで描いている。舞台は船橋駅近辺が中心。吉本さんは同作品執筆にあたり船橋に何度も通い、同作品には実在する店舗や船橋のソウルフードである「スズキめし」や「ソースラーメン」も登場する。2015年10月に初版発行当時は船橋市内の書店では一時売り切れになったことも。今年の3月には単行本も発行されている。

 主催である「きららホール」の担当者は、「同作品は地元船橋を舞台にした物語であり、演出家の小山ゆうな先生の提案もあり選定させていただきました」と話す。小山さんは演劇・演出・戯曲などで多数受賞し多方面で活躍中。発声・演技などの指導をする俳優の松村良太さんは千葉県出身。映画、NHK大河ドラマ、舞台などに多数出演している。

 出演者は広報ふなばし10月15日号で公募を開始した。応募者28人は船橋市在住者がほとんどだが、なかには都内からの参加者もおり、10代の小学生から60才以上の高齢者まで年齢はさまざま。昨年9月に船橋市民文化ホール主催の市民ミュージカル「アンデルセン・光と影の物語」をはじめ、過去に船橋市が主催した演劇プロジェクトでの参加者が多い一方、演劇未経験者も数人いる。

 参加者からは「志望動機として『市民演劇に参加して、演劇っていいなと思って』、『芝居が好きだから』という声が多く寄せられています」と金子さん。練習は11月から始まり、10回以上に及ぶ。そのうち自主練習は4回だが、メンバー同士「立ち位置はここでどうかな?」、「語尾ははっきり言ったほうがいいのでは」と互いに確認しあい、和やかに進めている。

 演出家の小山さんは「義父母の家が西船橋ですので、船橋はとても身近に感じています。残念ながら作品に出てくる飲食店は数カ所しか知らないのですが、参加者の方々がたくさん写真を撮ってくれたり、食べた感想を聞かせて下さいます。今回の朗読劇は地元の方が具体的にイメージをしながら話すことができるので、やはり地元の方にしかできない作品になると思います。船橋の魅了を改めて観客のみなさんと共有し、元気になっていただける作品になれば嬉しいです」と話した。

 当日は14時30分開場、15時開演。チケットは一般2,500円、ペアチケット4,600円、高校生以下は1,000円。全席自由、未就学児童入場不可。きららホールで販売中。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 演出家の小山ゆうなさん

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MyFuna編集部

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