2018年12月04日 配信

12/4(火)立正佼成会船橋教会から「フードバンク船橋」の活動に助成金40万円支給
食事1回分の寄付「1食を捧げる運動」を積み上げて

 船橋市内を中心に食品ロスを有効に活用しようと活動を始めた「フードバンク船橋」代表の笹田さんらが12月1日、その活動を認められて宗教法人の立正佼成会から40万円の寄付を受けた。

 フードバンク船橋の活動が始まったのは今年4月。「食品回収ボックス」を設置して、個人や企業からの支援で集まった食料を福祉施設や母子家庭、困窮世帯などに配送するネットワークを構築している。現在の活動拠点は、船橋市を中心とした千葉県内と埼玉県内。代表者は、笹田明子さん。

 笹田さんは、ららぽーと近くの浜町商店会「喫茶五番街」を借りて「子ども食堂こっこ」という地域の孤食を防止する活動も主宰している。また、船橋市内の子ども食堂と連携して「子ども食堂ネットワーク」設立にも携わり、事務局として連絡事項の取りまとめなども担当している。

 笹田さんはこの日の助成金受賞挨拶の中で「現在の豊かな日本でも7人に1人の子どもが貧困に直面している。ある家庭に民生委員さんが訪問すると冷蔵庫の中が空っぽで食べるものが何もなかったいう事例も報告を受けている」と話した。

 また、「フードバンクで欲しているのはすぐに食べられる食料、特に米、麺、シリアルなどがうれしい。おかずになるレトルト食品、缶詰なども大歓迎。お子さんのいらっしゃる家庭では、お菓子も喜ばれる。段ボールで納品するのだが、開けたときにお菓子が一番上に置いてあると子どもたちが喜んでくれます」とも。

 個人や企業からまだ食べられるけど廃棄してしまう食材、賞味期限が近いので販売することができないものなどを集め、貧困家庭に回すことで有効に活用するという事業が、今回の助成原資となった「1食を捧げる運動」の趣旨に合ったとして寄付が決まったという。船橋協会は、船橋市・習志野市・八千代市・鎌ケ谷市・白井市の5市が対象エリアで同エリア会員数は約7500人

 同会の「1食を捧げる運動」とは、2か月に1回の割合で開催しているもので、「地域で起きている困難に対して月数回食事1回を抜いて寄付に回し助け合おう」という趣旨で行われているもの。助成は昨年、今年、来年の3回を予定しており、今回は「フードバンク船橋」のほかに、昨年も受賞した習志野市のNPO法人ネモちば不登校・引きこもりネットワーク(代表=前北海理事長)。また昨年は、6団体が受賞、各20万円ずつが支給されたという。昨年の受賞団体には「船橋子ども食堂ネットワーク」も入っていた。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • フードバンク船橋の笹田明子代表

  • 今年、もう1件の受賞団体「ネモちば不登校・引きこもりネットワーク」

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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