2018年11月30日 配信

リーフレットやティッシュなどを配る保健所のスタッフ

11/30(金)エイズ予防を呼び掛けて街頭キャンペーン
12月1日は世界エイズデー

 JR船橋駅北口で11月29日、12月1日の世界エイズデーに向けて、エイズ予防を呼び掛ける街頭キャンペーンが行われた。

 船橋市では、HIV感染者・エイズ患者が尊厳を持って暮らせる社会づくりを目指すとともに、広く市民にエイズ予防を呼びかけるため、正しい知識や検査の普及啓発を目的に実施している。この日、街頭ではコンドーム付きのリーフレット、ティッシュ、シール、ふなっしーが世界エイズデーを呼びかけるうちわを通行人に配布した。

 HIV(エイチ・アイ・ブイ)と呼ばれるウイルスは1983年に発見され、このウイルスが原因で発病するのがエイズ(AIDS)。

 HIVに感染すると免疫機能の白血球の一種であるリンパ球が破壊され、免疫機能(抵抗力)が弱くなってくる。免疫機能が落ちてくると、細菌やウイルス、カビが体に入ってきても抵抗できず増え続け、肺炎や癌などを発症し、死に至る。

 「HIV感染者=エイズ」ではなく、HIVに感染しても、適切な治療を早期から続ければ、発病を抑えること、つまりエイズ予防ができる。そのため、船橋市保健所結核感染症係の松尾さんは「HIV検査は匿名で、また無料で、全国の保健所で受けることができます。

 電話による予約が必要なので、『HIV検査の予約をしたいのですが』と言ってお電話ください」と話す。検査は問診と採血により、約1時間後には結果が口頭で出るという。

 感染経路は、性的接触による感染、血液による感染、母子感染の3つ。そして、日常生活の中で感染することは、まずないという。エイズの治療薬や特効薬はまだ見つかってはいないが、HIV感染の早期発見で発病を抑えることや、症状が悪化しないようにするための治療はかなり進んでいるという。

 エイズ講習会講師派遣事業で縁があった東葉高校(船橋市飯山満町2)は、昨年から吹奏楽部や軽音楽部が同キャンペーンのために演奏を披露。市立船橋高校のボランティア同好会の生徒もキャンペーンに参加し、啓発に努めた。

 船橋市保健所(船橋市北本町1、TEL 047-409-2867)のある船橋市保健福祉センター1階には、エイズデーキャンペーンによるリーフレットやふなっしーのうちわ、パネル展示などがある。HIV検査の電話予約は船橋市保健所へ。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

  • 市船の生徒も啓発活動に参加

  • 東葉高校軽音楽部による演奏

  • 船橋市保健福祉センター内

  • 船橋市保健福祉センター1階展示スペース

この記事を書いた人

大西俊子

大西俊子

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