2018年10月16日 配信

産婦人科病棟スタッフ(左から3人目が松井英雄医師、同4人目が鎌田美穂医師)

10/16(火)船橋二和病院産婦人科30周年企画公開講座
産婦人科病棟再開に向けて

 船橋二和病院(船橋市二和東5-1-1、TEL 047-448-7111)で10月13日、産婦人科30周年企画として「産婦人科医療公開講座」が行われた。

 同病院は、1981年(昭和56年)に開院。患者や、地域住民のいのちと健康を守る24時間体制で、地域の中核的病院として外来や入院医療、救急医療を担ってきた。

 2016年12月末、医師・看護師不足があり一旦産婦人科病棟を休棟していた。その中でも産婦人科外来、婦人科手術、保健活動は継続していた。さらに産婦人科後期研修で研修中の医師2人が2020年、2021年の帰任を目指している中、2018年4月から前東京女子医大主任教授婦人科がん専門(特に絨毛がん)で松井英雄さんが着任したことなどもあり、10月22日からの産婦人科病棟の再開が決定した。

 同講座は3部構成で、第1部では「産婦人科病棟再開とこれからの医療」について同病院産婦人科科長の鎌田美穂さんから「女性の一生に寄り添って、すべての女性のために、赤ちゃんからお年寄りまで安心して暮らせる地域作りに努めていきたい」と話があった。尿漏れや骨粗しょう症など女性特有のトラブルにも対応していくという。

 第2部では「子宮がん検診について」と題し、松井さんが婦人科がんとして、子宮頚がん、子宮体がん、卵巣がんなどについて話し、検診率が上がれば死亡率が下がることをグラフで示し、子宮がん検診の受診をうながした。

 質問タイムも設け、第3部は産婦人科病棟の特色とスタッフ紹介、休棟中にも継続して行われていた孫育て教室、カンガルー広場、思春期講座、午後外来の拡大や婦人科手術の継続などについて説明がされた。

 再開する病棟は、ベッドを一部新しくし、洗面台やトイレ、シャワー室、お風呂場なども一新。同院事務次長の船井陽子さんは「産婦人科病棟の出入り口の防犯管理を強化しました」と話す。「同院の看護師は外来と入院の両方を担当しているのも大きな特徴だと思います」と話すは看護師長の河野百合子さん。

 同講座への来院数は約50人。来場者の中から「子ども2人の出産はこの病院でお世話になりました。実は今お腹に子どもがいるので、3人目もここで産みたいと思っています」と話があった。分娩再開については目下準備中、産婦人科医師や助産師が確保でき次第再開するとのこと。

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
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  • 講演会の様子

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大西俊子

大西俊子

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