2018年10月14日 配信

10/14(日)中山地区最大級・4年に一度の小栗原稲荷神社大祭
神酒所・休憩所が前回より3割増へ

 下総中山駅から徒歩7分ほどの小栗原神社をまつる4年に一度だけ開催される中山地区最大級の「小栗原稲荷神社大祭」が10月14日、中山地区全体をあげて行われた。

 大祭は、地元の自治会、商店会、子ども会、PTA、おやじの会、お神輿の会、婦人部、消防団などの多くの団体から約300人が実行委員会に名を連ね、中山地区全体を練り歩く盛大な規模のイベントとなった。

 小栗原稲荷神社は、鎌倉時代に「城」という酒造家がありその家の守神として屋敷内に稲荷神を奉斎したのが始まりとも言われ、中世には下総の守護だった千葉市配下の栗原氏が入城した小栗原城とも言われる。

 その後、古くから徳川家康の家臣だった成瀬正成が「下総国葛飾郡4000石」で入封してつくられた「栗原藩」の陣屋とも言われるこの地域の中心的な場所。その後、鉄道の敷設にともなって高台は切り崩されてしまったが、当時の名残で200年以上続いている4年に1度の大祭が現在まで続いているのだ。

 朝、9時前にスタートした大人が担ぐ大神輿と、子どもたちの担ぐ中神輿、子どもたちの引く山車はそれぞれ中山地区を回り、午前中に下総中山駅、午後は小栗原小学校で3基が集結、集まった市民の前で盛大なゆすり込みを行った。

 この日、最大の見せ場となった小栗原小学校では13時台から子ども和太鼓の高野太鼓が演奏を開始。集まったギャラリーに腹の底まで響き渡る太鼓の音を届け場を盛り上げた。14時過ぎに、子どもたちの威勢良い掛け声とともに山車が入場。14時40分ごろには中神輿が、15時過ぎに大人たちの掛け声とともに大神輿が入場した。

 前回は、約19カ所だった神酒所や休憩所は今回30カ所を超え担ぎ手だけで1000人以上が参加したという。担ぎ手として参加した30代の男性は「4年に1回しかないのだから参加しなきゃ勿体ない」と、笑顔を見せた。

 30カ所以上集まった休憩所や神酒所はそれぞれが地域の商店や自治会などの寄付で成り立っているという。4年前に開催した前回大祭よりも10か所以上も休憩所・神酒所が増えているというのは市内の伝統的な祭りの中でも珍しい事例だ。

 

※この記事に記載の情報は取材日時点での情報となります。
変更になっている場合もございますので、おでかけの際には公式サイトで最新情報をご確認ください

この記事を書いた人

山﨑健太朗

山﨑健太朗

船橋のタウン誌MyFuna、ネットニュースMyFunaねっと、船橋経済新聞を立上げ、現在は千葉県内全域のローカルニュース編集者と連携する「ちばごと」編集部を立ち上げています。主婦と高齢者をライターに育成し地域から日本を元気にする仕組み作りを目指しています。
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